一新塾講義録(2001/6/13) 講師 杉原佳尭氏 (元長野県知事特別秘書) 「長野発、新しい民主主義への挑戦! 〜市民参加の新しいモデル」 【質疑応答から】 Q 「田中知事の『脱ダム宣言』について、何の相談もなくトップダウンで発表という理由だけで(つまり政治手法の間違いだけで)たもとをはなれられたのはなぜか?それは知事の権限内ではないのですか?」 A 「日本は法治国家であるので、止めるなら止める、やるならやるで法手続(条例)に落とさねばならない。そうでなければ、単なるわがままか、独裁者になってしまう。自分(杉原氏)は、田中知事の意を受けて、再審査する機構を作ったりしたが、この点をどうしても分かってくれなかった。また、ダムについては、すでに予定地域の人も移転してしまい、補償もない段階となっている。止めるための手続を無視して良い段階はすぎている。田中知事にはこの点を何度も進言したが、止めるといってきかない。 また、ダムに代わるものとして、川幅を広げる等を言っているが、実はすでに検討の結果、代替案が取れないため、最終的にやむを得ないものとして、(国は)ダムを選択したものであり、ゼネコンのためにダムを作ろうとしているわけではない。」 【講義概要】 ・自治の基本は市町村である。都道府県の役割は限定されている。 県庁の行動は地域トップ企業と同じ運命を辿っている。 すなわち消費者ではなく、供給者の理論で経営をしている。 ・住民評価は、主観をどうやって客観に変えるかにかかっている。 再評価する場合(ダム等)は、何らかの基準を持たなければならない。 声の大きさだけで決まるならもはや暴力である。 ・昔はなるべくあまねく公平にが基本だったが、今やまずやってみ て、ダメなら変えるが基本である。そのためには情報公開が大きな力を持つ。 ・今後の地域経営は、量から質への転換であり、他の地域と同じものを望むのは無理だ。
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