| 一新塾講義録(2003年7月16日19:30〜21:30) 「日本再生の鍵を握るコミュニティセクター」 片岡勝氏 (市民バンク代表・一新塾代表理事) 今一番本当に解決できていない自分の問題を皆さんと話をして、逆にみなさんがどういうことを考えられ、そういう問題についてどういうことをやろうとされているのか、そういう可能性を話をしたいと思います。今までは、自分が早い時期から取り組んできた「コミュニティセクターやコミュニティビジネス」の体験を話してヒントにしてもらうことが多かったんですが、時代はどんどん進んできて、それを追いこしてしまっている現実があります。私のやってきたことをマネしても、もう問題解決できない問題が出てきてしまった。「コミュニティセクター」ということでは解決できないものがでてきてしまっています。それは何か。 具体的には、日本社会が色々な形ですてられようとしている。モラルハザードがおきてゆく。金融に対する不振、政治に対する不振、日本のシステム全体に対する不振になってゆく。その過程でさまざまな不幸がおきてゆく。新しい仕組み、いわゆる自由なエネルギーで自発性を遠心力に理念を求心力にしたものが必要なのに、管理ばかりが目立つ。多様性や創造性が競争の場とするというのに。 もう一つは、さまざまなハンディキャップを持たれた方が地域に出てきた時に起こるだろう多様な問題についてどうしたらいいのか。特に、精神障害者に対してどう対応していったらよいか。問題は多様にあります。地域でどのように解決したらよいのか。ビジネスにはなりにくい。コミュニティセクターしか解決できないだろうとは思いますが。 常識にとらわれない人が1割いれば、日本は変わると思う。けれど、「和をもって尊しとなす」ということか、政治も、ひとり一人も曖昧で問題は先送りするだけ。責めの時代の高度成長期の民主主義の時は同じ方向に向かっているように勘違いし、納得する仕組みだったけど、守りの時代の民主主義は多様性を認めているので、話せば話す程わからなくなる。何も決まらないし、リーダーシップもない、求心力もない。だから社会制度から変えようというのは難しい。それより、現場で行政の解決できない問題を一新塾の方には解決していってほしい。ネクストリーダーというのはそのようなことをする人だと思う。 最後まで生き方をつきつめない日本人、緊張感ない日本人、曖昧さをよしとしてきた日本人。今はもう既に日本はアジアの果てです。小手先の改革ではなく、自らの国の主張を見直して時代の変化への対応を考えて、自分に厳しくつきつけること。日本再生の可能性があるとすれば、「本当にひとり一人の生き方が変わる」ということしかないと思います。 (了・文責 一新塾事務局長 森嶋伸夫) |
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