一新塾講義録(2003年8月6日19:30〜21:30)
「21世紀型の起業の条件」
 加部隆史氏
(NPO安全工学研究所代表理事
    ・一新塾理事・一新塾OB)


「みなさんが考える21世紀の起業の条件はなんですか?」
「今の日本の現状を見て、3〜5年後に危機感を抱いている方は?」
この二つの問いかけから講義がはじまりました。危機感を抱いているのはほぼ全員でした。加部氏が塾生になった頃、3年前にはそれほど危機感をいだいている方はいませんでした。

加部隆史氏はアメリカナイズされた日本の中でも、希少な欧州派。ドイツ系工業分野でのベンチャー企業の日本でのゼロベースからの立ち上げを10年間で4件実施されています。


【日本経済、近代からの3回の転換期】
第一の転換 明治維新    「欧米へのキャッチアップ」
第二の転換 第二次世界大戦後「奇跡の経済復興」
   成功体験が大きいので過去をすてきれない日本。
    独創性を骨抜きにされた日本人。

第三の転換 西暦2000年 「グローバル化」

【21世紀起業の条件を考えるための視点】
●忘れられたイノベーションを取り戻す=ハングリー精神を取り戻す
●成長分野はIT、ナノテクノ、バイオ、環境
●重要な分野は環境、小子高齢化、安全衛生
●条件:すべて周辺に転がっている(人、物、金、知識等)ので、それらをどうつなぐか?

【起業の壁はイノベーションの拒否】
新しいことをやるぞと言うとみんな抵抗します。
物事を理解することと、自分自身が受け入れることと、実践することは全く違います。受け入れても足がすくんでしまう方が8割。起業するということは、誰もやっていないことをやること。誰にも相手にされないのをくり返してやってゆく、非常に大変なことです。しかも、何人かと一緒にやってゆかなければならないということ。高いハードルです。
実践すべき人の言い訳は
、決まっていて以下のようです。
 「我々は何時もこうやってきた」、「今まで道りの方が安く、良く簡単だ」
 「技術的リスクが大きすぎる」、「人が足りないから出来ない」
 「コンピューターがわからない、不完全の為、出来ない」
  ___前を見ないで後ろを向いているのが人の動きの実態です。___

NPO安全工学研究所代表理事 加部隆史氏
【講師プロフィール】
◆1987-1997パルテック株式会社代表取締役(防爆電気機器)
◆1991-99アルファゲトリーベ株式会社 代表取締役(精密減速期・動力電動装置)
◆1995-00 ビュルケルト株式会社代表取締役/取締役(流体制御機器)
◆1988-01 日本クロネス株式会社代表取締役の後取締役(総合ボトリングライン)
◆1998-エラン日本支社 支社長(安全電気機器)www.elan.de
◆2000-シュメアザール日本支社(安全電気機器・システム)www.schmersal.de(www.steute.de)
◆2002-NPO安全工学研究所 代表理事 www.safetylabo.com
NPO安全工学研究所代表理事 加部隆史氏の色紙
一新塾講義(2003年8月6日19:30〜21:30)「21世紀型の起業の条件」 加部隆史氏 起業相談風景
一新塾講義(2003年8月6日)「21世紀型の起業の条件」 加部隆史氏講義の司会の塾生写真

↑司会の12期の除村氏は授業の打ち合わせの際、加部氏に自分のあたためていたプロジェクトへの志を語られたところ、視点をいただき、アクションの一歩を具体的にすすめていただき、行動されました。「今までこうだったから、という無意識の枠にしばられていては新しいことはできないことを実感されていました。

新しいパラダイムを見据え、主体性をもってリスクの裏腹の可能性をつかむことが大切です。つまり、決断をくだす、そして動けるかということ。そしてそれをもって社会にどう貢献するか。チャンスはごろごろしています。考えているだけでは結果は出ません。」

「世界からは『日本はもっとも成功した社会主義国』と言われています。古い日本式経営、日本村から脱皮しましょう。誰の為の起業ですか?どう社会に貢献しますか?何を残したいのですか?それを自分で考えて、自分で決めて、自分で責任をもつことです。事業は金銭的な目処がないと続きませんが、志とコンセプト、事業計画書(プロが必要)で投資していただくことができます。みなさんがんばってください。」
             (了・文責 一新塾事務局長 森嶋伸夫)


一新塾ホームページを表示する

Copyright 2003 一新塾 All rights reserved.
東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F TEL 03-5765-2223 FAX 03-5476-2722