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一新塾講義録(2004年6月16日19:30〜21:30)
「地域から始まる日本変革
〜もうひとつの役所をつくる」
片岡勝氏
(市民バンク代表、一新塾代表理事)
■政治から地域へ
若い頃、選挙の活動をたくさんやりました。睡眠時間3、4時間でたくさんやりました。しかしある時気がつきました。議員は出ても、みんな腐ってゆくんです、人間が。「なんでだろう?」と。政治という機構は反対と賛成を2で割ってまん中にするしかないんですよ。創造的に、何かをつくるという力は政治にはないんだ、と。「政治はクリエイティブではない、オレは現場に行く。」と私自身は『地域から日本を変える』と20年やってきました。とうとうそういう時代になりましたね。
私は東京には月に1泊か2拍。東京は数はあるけど知恵がない。すべての知恵は現場からでます。フィールドは面白いところがいくらでもある。私は、「ここが変われば日本はそうとう変わるだろう」と思い、山口県をフィールドに決めました。
■金設けは楽、ビジネスはちょろい
私のビジネスは海外の経験によるものです。市民バンクも第3世界ショップなどもそうです。さまざまなものが、文化的ギャップや経験にはない違うものです。世界で起こることは、必ず日本でも起こるんです。
それをみて、十数年前、私は女性のためのビジネススクールを始めました。なぜかというと、女性の日本におけるこれからのリソースとしての可能性を感じたからです。女性はロイヤリティーないし、組織への忠誠心もない。日本社会の知恵は女性に出世させず、お茶汲みしかさせないことによって女性のマグマのようにおこる怒りをためこんでいたんです。だから私は、これに目をつけました。とにかく、やることなすこと、うまくいく。社会はちょろい。ビジネスはもっとちょろい。
金もうけを軽くクリアーした後、新しい地域、社会システムをつくる(=地域から日本変革)へ向っているんです。個別の事業ではありません。システムなんです。金儲けをクリアできない人間は「社会変革」なんて言っちゃだめです。まず食えるようにならなくちゃ。
■これからの教育は大学ではない
大変なのは人育てです。1パーセントの為に100のエネルギーを使います。
生活のクオリティーを高める、人間の知恵、冒険心をエンカレッジする、そういうのが大事ですよ。これからは。今までの大学はひどい。知恵と勇気を教えていない。知識しか教えない。試験がよかったら頭が良くなったとか勘違いしちゃう。
僕は、教育てっいうのは「世界の未来に必要な人材」と「個人の個性」のマッチメイクではないか、と思います。だから、未来がみれない考えられない先生はだめなんです。本気で考えていないと。かつ、その人の個性を見れない人もだめです。自分の教えられることだけを教えている人はだめなんです。そう1人ひとりを育ててゆく、その面白さですね。これからは地域が教育をしてゆく時代。大学が教育するのではないと思います。
このように、私はいろんな事業から、「社会システム、地域システムづくり」に自分の仕事をシフトしてきたわけです。
■地域からの日本変革への道
地域システムづくりをしてゆきたい。が、日本は意外に広い。私は、拠点としてメンターズサロンというのを全国10箇所ほどもっています。今後それを、もう一つの役所にしてゆきたいと思っています。地域変革の問題点は、競争相手がいないことだと思います。現在の役所は「陳情する人間とは癒着、苦情には対応(ガードする)」それしかしてこなかった。そして様々な背景もあって官僚中心にせざるをえなかったわけです。
1人ひとりが、自発的に、クリエイティブに問題解決をする人間となってほしい。自発性、自分の意見を持つこと、知恵と勇気をもつこと。
私にとってビジネスは手段です。これからは格差の時代。情報化社会ではゼロと無限大くらい貧富がひらきます。お金の時代の格差とは全く違う。情報化時代、クリエイティブな時代というのは、ものすごい格差になるのです。面白い人集まると情報集まる。面白いことだけが求心力。昔は工業化社会だから金→人→情報で集まりましたが、今は違います。だから、面白くない人とは口をきかないことにしましょう。
問題あることにチャンスある。地域で求められる人材になること。問題だらけだから。
これからの課題は、新しい合意システムだと思います。でかいことが有利ではなく、小さくてもスピードで加速すること。そうじゃないと止められてしまう。日本は肩ばかり力入って結果を出さない。つっぱしる。何回もやる。これからは頑張らない、楽しむ、大きな柱だけは持つ。どんどんやってみる。あきらめよく、みんなが参加する合意システムをつくる。
(了・文責 一新塾事務局長 森嶋伸夫)
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