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| 一新塾講義録(2004年8月4日19:30〜21:30) 「マーケティング手法による都市経営」 清水聖義氏 (群馬県太田市長) ■ニーズとは掘りおこすもの 物づくりの町、大田。うちは、工業都市です。北関東では宇都宮が一番大きい町です。 土日開庁始めました。普通だったら労働組合が反対して大変なんですけどね。組合員と話をして、共働きが多くて保育所が増えている中でそういう方を助けなくては、となりました。 まずは時間延長から。8年かかってやっとここまできました。労働組合との交渉、厚い壁をどうやって突破するかが課題でした。でも一度突破されるともうそのままいってしまうと。何か突破口が開くと、市民が要求するからわっと水が流れるように動く。働く人間がたくさんいる町。市民が行政に期待することは、労働組合が抵抗しても、通ってしまうんです。 ■潜在的なニーズを開き、世の中を変える 自分は火曜日の朝、市民の皆さんとトークをする。市民の皆さんはそんなことまでやってくれると思っていない。私は「こういうのはどお?」と聞いています。善良な市民は意外とものを言わない。一般市民の声は潜在的で心の中に秘められて、何かが開かれるのを待っているものなんです。潜在的にもっているものを開いてやることが凄く大事で、それが世の中が変わるということにつながってゆく。 市民が心に秘めている持っているもの、潜在的なニーズを(深層心理)引っぱり出してゆくことが新たな世界をつくってゆくこと。隣のものを真似するのではない。そういったことを行政に取り入れていく。今まではやろうとしなかった、平和に、何かやれば、何かが起こるから、やらない。隣でやってないことはやる必要ない。もしやる時は、隣でやってますからうちもやりましょう。国がやりましょうと言ったことをやっていただけ。モデル事業として。地方がつくりだすということはなかった。 行政にはニーズという考えが全く欠けていた。でもニーズという考えが必要だということを労働組合にもずっと訴えてきました。共働きで、子供を預けている方にウイークデイに会社休んで役所にくるなんてさせてはいけないんじゃないかと。 土日開庁してみたら、結果からみると、税金を納める窓口が花盛りとなった。時間外の納税も増えた。自分達がやっていることを認めてくれたのではないかと思う。 ■住基ネットの問題を解決 住基ネットの問題は、情報会社を通じて生情報がそのまま他人の手にわたっていること。情報を漏洩しませんという印鑑をコンピューター会社が押しても、下請けに生情報のまま、SOHOの方にまわってしまうわけですよ。それを止めることはできない。市民は不安だからあれだけ騒がれる。ということは、情報を永久に保護する仕組みを考えることが大切で、みんなの心の中に心配があるということ。我々の仕事は表面にあらわれたことの処理も大切だけど、羊のような市民は本当は何を考えているのだろうと、ニーズを知ろうとすることが大切だと思います。 住基ネットやるかやらないか、なんていうことを問題にするのはどうかと思います。大事なのは、情報がもれないシステムをつくること。太田市では自治体で初めて情報をバラバラにすることによって情報の価値をゼロにする新しいシステムにしました。本日できたんです。今合併を控えているので、これを契機にこのシステムでいくつもりです。 ■英語の教育特区、ニーズに確信 特区で英語の教育を始めています。これも、ニーズがあると確信あったから始めました。企業のニーズと我々のようなコンプレックスをもつ親のニーズです。物づくりの町だから、海外と提携したりする。輸出をしています。英語と中国語ができないと、営業できないんです。国際化の中で、これができないと商売できないんです。 コンプレックス(しゃべれないという)というのは、理解はできるけど。子供にはそうさせたくないという、コンプレックスがある。ところが、英語で授業を聞くようになった幼稚園の子供は3ヶ月でしゃべれるようになる。親の気持ちをくすぐればいいんです。 何が必要か、なかなか顕在化していないが、行政がライトをあててそれを引っ張り出す行為をするようになれば市民も変わる。行政が変わらないかぎり、市民は変わらないと思う。 偏狭で貧困な町からしか変わらない。苦しむ大変な地域からしか変わらない。裕福な都会、税金が余り、何も困らないという都会は何も変わらない。なくなるものもない。港区は毎年100億円余るとのこと。それじゃ変わらないですよ。 |
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