藤村靖之氏
≪講師プロフィール≫
藤村靖之氏
株式会社 発明工房主宰
1944年生まれ。工学博士。
1973年より(株)コマツ技術研究所にて熱工学研究室長などを歴任。
1984年に(株)カンキョーを設立。発明した電子式空気清浄機クリアベールは、世界記録となる累積200万台を販売。
1999年には(株)発明工房を設立。発明起業塾塾長も務める。科学技術 庁長官賞、発明功労者賞などを受賞している。

ホームページ
非電化工房
  http://www.hidenka.net

おもな著書
『愉しい非電化』(洋泉社)
『さあ、発明家の出番です』(風媒社)
藤村靖之氏 モンゴル非電化冷蔵庫

↑モンゴル非電化冷蔵庫

「いい人が困っていたら、発明でなんとかしてあげよう。。。が私の趣味なんです。」

「現在、起業家の役割が足りない。政治家も起業家も少しでいいから、金持ちの方ではなく、本当に困っている人の方を向いて、金持ちになってめぐんであげようという日本のODAのような発想ではなく、一緒になってビジネスモデルを考えて現地に産業をおこすことを考える人がいたら、とてもすごいことが起こると思います。起業家も大きな価値を発揮できます。」

【講義の司会14期生の感想】
今回、司会をさせていただいて、目線や感覚だけでなく、どうやって講義全体の流れや講師、塾生の方の姿勢をうまく引き出せるのか、とても意識しました。ただ、質疑応答の部分で少し戸惑ってしまったり、最後も早口になってしまったりと反省点はありますが、司会をさせていただいた喜びの方が大きく、嬉しい気持ちでいっぱいです。今後は違った視点や角度で講義に臨むことができると思います。今回の経験を必ず次のアクションへつなげていきたい。自分にとって本当に大きな経験となりました。ありがとうございました。

一新塾講義録(2005年1月12日19:30〜21:30)
「発明家から学ぶ起業の極意」
 藤村靖之氏

(株式会社 発明工房主宰)

【当日司会を担った14期の塾生からの事前のお知らせ】
<時間割 予定>
19:30〜20:40 講義
20:40〜21:30 質疑応答(講義内容に関しての質問)
<議論の進め方とねらい 予定>
(1)講義の時間
講義を通して、“何のために起業をするのか”という起業をすることの本来の目的を再確認すると共に、さらに発明家である講師の起業の極意を学んでいきたい。
そして、塾生自身が今後、ミッションの追求やチームプロジェクトの活動に、より一層の深みをだしていけるような場にできたらと思っております。
〔提案させていただいている講義の内容〕
1.発明について
2.非電化とはなにか?
3.今、取り組まれているプロジェクトについて
(1)修道院プロジェクト
(2)モンゴルプロジェクト
(3)ナイジェリアプロジェクト
4.起業(ビジネス)について
5.“愉しむ”ということ

(2)質疑応答の時間
講師が描いたビジョン、解決策、をさらに掘り下げる。
<講師に依頼したこと>
今回は講義と質疑応答の時間を少し長めに取らせていただきました。多彩な実例と共に、もしできましたら発明品(非電化製品)を交えてぜひともお話をいただけたらと思っております。さらに今取り組まれている九州、モンゴル、ナイジェリアの非電化プロジェクトなどについてもぜひともお聞きしたいです。
<事前資料>
事前準備として、講師のホームページや著書に目を通し、どのような活動をされているのか、またどのような思いや考えをもっておられるのかなどをぜひともチェックしていただけたらと思います。それにより、講義の流れがよりつかみ易くなると共に、自分の中にある問題や課題に照らし合わせていくことで、その解決策をうまく見つけることができるかもしれません。

当日の講義

「愉しい非電化」非電化製品の発明の目的 とは?
■快適・便利症候群と電化病の蔓延
■跳び蛙理論で発展途上国にもっと進んだ環境によい技術を!
 目指すもの:発展途上国での実用化→先進国への輸出→途上国に利益
■電力の使われ方 と電力需要の延び
 テレビ+照明+冷蔵庫+冷暖房→使われる電力の80パーセント
 検証、電気掃除機の効率?
■非電化製品の原理さまざま
■発明起業家が地球環境問題を解決する?
 自分で発明したものは自分で事業化する
 無農薬のコーヒー豆を家庭で煤煎する発明(プラズマの発明より大変)
  →農薬づけのコーヒービジネスに変革をもたらす発明
■電気洗濯機が地球を破滅させるのはなぜか?
■モンゴル非電化プロジェクト
 物質文明に憧れモンゴル人が遊牧生活をやめてしまった
 羊2頭分の費用で非電化冷蔵庫をモンゴルの起業家に
■修道院に非電化野菜貯蔵庫を設置するプロジェクト

▼ 質疑の中での講師の発言より抜粋

「こんないいものが出来た、売れないはずないじゃないかと思う人が多いけど、そんなことはない。けっこう売れない。1万個つくっても、5個しか売れない、そんなものです。新しい物は本当に売れない。発明は簡単、大変なのはテーマを発見すること、ビジネスモデルをつくることです。売れる、儲かる、立ち上がるビジネスモデルづくりです。」

「欲望で支配する時代から共感がエネルギーを生む時代に、インターネットによって販売の自己増殖が生まれるメカニズムが生まれやすくなりました。昔では考えられないこと。未来永劫、ビジネスは質をあげ続けなくてはならないもの。でも勝手に質があがるメカニズムが(自己改質)生まれればよいビジネスになります。」

「”自分が得意な分野で儲けが重なる”がおじさん世代。でも私は、”いいことと好きが重なる”ところで発明を、と言うようにしているのです。」

「ビジネスとは何か、お客に価値が生まれ、企業に利益が生まれるもの。でもそこから先が間違っている日本の起業家が多い。ビジネス不等式が必要なんです。」

【講義の感想】
○すごく説得力がある話だった。ビジネスの極意を知った。
○問題意識を行動に結び付けていることの大切さに気付かされた。
○講師の生き方は問題解決のフォーマットがまわっているが、自分は、、、。
○ 論理的且つ、情熱をもって生きる姿勢は自分にはないと感じた。
○今日の講義は、抽象論と具体論と実際の活動の紹介がうまく噛み合って話の展開がとてもスムーズだったので、わかりやすく、今後の活動に活かせそうだ。
○発明というものが、どういうものなのかがわかった。
○テーマが非電化と起業にしぼられていて、マーケティング戦略、売れる仕組みビジネスモデルづくりが大事だという話は「なるほど」とよくわかった。
○発明の視点から始まって、社会、政治を考えることができた授業だった。
○発明は難しくない、重要なことは人に喜ばれることや必要とされるテーマをいかに見い出すのか、見出せるかなんだと分かった。


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