一新塾ニュース
7月12日号(第8号)
「女性の行動が社会や政治を動かす」

 <女性のための生活ネットワーク塾>

 今回の一新塾ニュースは、第6期生の道畑さんより「女性の行動が社会や政 治を動かす」というテーマでお届けします。一新塾の女性メンバーを中心に集まって立ち上げられた「女性のための生活ネットワーク塾」。女性向けの情報を集めて情報発信したり、ウェブ上で議論したり、さらには社会へ向けて提言 などの活動が展開されていく予定です。ぜひアクセスしてみましょう。

【第8回テーマ】 「女性の行動が社会や政治を動かす」
         <女性のための生活ネットワーク塾>

一新塾第6期生 道畑 美希
                        michi@foodbiz-net.com


 今日のランチ、何食べました?あなたの食生活が、食料安全保障に関係する?!「今日のランチだって?何でもいいでしょ。私の勝手!」まさしくその通り。が、今や私たちが何を食べるかが、実は国家的な問題なのである。ご存知のように我が国の食料自給率は、エネルギー供給ベースで40%、穀物供給ベースで27%(平成11年度)と、食料のほとんどを他国に頼っているという状況にある。平成11年度の農業白書(「食料・農業・農村の動向に関する年次報告」と名称変更)は、個人の食生活に随分突っ込みを入れている。さらに農水省単独ではなく、厚生省と文部省とも連携をとり、食料という視点のみならず、健康や文化という視点をも取り入れながら、食生活指針が示された。

農水省ホームページ/審議会
 http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil2.html#ryutsu

 食料供給源を外に頼る私たちの食を内向きへ変えることで、農業を育成し自給率を上げようというのである。補助金を拠出するだけで農業を保護することしかやってこなかった農政の怠慢については、次回のお楽しみにするとして、何よりも政策を生活とのつながりにおいて考えているところに注目して欲しい。

■女性の意識ある行動は、主体的市民の行動だ!

 多くの男性は企業組織に組み込まれ、仕事を通じて社会とのつながりが深い。しかし実は、社会と広くつながりを持っているのは、女性の方であろう。女性は、たとえ家庭にいても、日常の家事を通して、社会や政治を体感しているからである。例えばスーパーへ買物に行くと、遺伝子組替大豆を使用していないと表示してある豆腐とそうでない豆腐があること、アメリカ産のブロッコリーが国産のものより安価であること、等々。そこで組替え大豆製豆腐かどうかを選択する行動、国産あるいは外国産ブロッコリーを購入しそれを食卓にのせる行動が、遺伝子組替えの是非や食料安全保障の問題に勢を示すことになるのである。女が行動すれば、食料自給率だって、どうにでもなるのだ!と、単純にはいかないであろうが、日常の買物も意識をもって行えば、主体的市民の行動と捉えることができる。女(女性でなくとも、日常の生活行動をするひと)が、一人一人意識を持って行動すれば、社会を動かす大きな原動力となり得るのである。

■「女性のための生活ネットワーク塾」の目指す方向。

 「女性のための生活ネットワーク塾」は、一新塾ボードのひとつとしてスタートしたが、まずは、主婦(主夫)の何気ない日常の行動を意識ある行動へ変えていくことを目指したい。子供の食生活が乱れていると世間では言われているが、自らの生活の中で、何が問題なのかを啓発し、共に考えていきたいと思う。いわば、大人のための家庭科学校ともいうべきものである。

 また、日々の生活の一方で、地域の高齢者介護や子育ての担い手として、また事業を起こし、積極的な行動にでている女性も多い。これまで生活のなかで培ったスキルを武器に、下手な政治家よりも世のため、人のためになっている。このように一歩踏み出そうとするひと、既に踏み出したひとへの支援システムも考えていきたい。

 という訳でスタートした女性ネットワーク塾。ホームページを立ち上げていただいた本多さん、ありがとう。約3週間経って、毎週末に約一件程度の問い合わせがある。食、環境、地域、教育、インターネット、福祉と生活密着型一新塾に是非ご協力をお願いしたい。

 また、ネットワーク塾の最初の活動として、上記のテーマで講座を開きたいと計画中。講座でお話してくれる方、またお手伝い下さる方、女性の集まるところに詳しい方を募集中!どうぞよろしく!

<女性のための生活ネットワーク塾>
http://www.galma.co.jp/indexj.html

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┃★┃ 一新塾第7期 最終締切迫る!!(7/31まで)
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 おかげさまで先日6月24日(土)から一新塾は第7期がスタートしました。 中途入塾につきましても引き続き受け付けておりましたが、本年度の最終締切を各コースとも7月31日(月)までとさせていただきます。
 7期のカリキュラムが始まって、2週間余り。既に塾生間のメーリングリストも立ち上がり、毎日10通を越える多くのメールがやりとりされています。その中から塾生の声をいくつか紹介したいと思います。

★昨晩は、よく寝付けませんでした。個性的なみなさんに圧倒されてしまいました。一新塾に参加する方々は、みなさん本当に雄弁ですね。考えもよく整理されているし、表現力も豊富。すごいなと素直に感じます。本当に、良い機会を得られたと思います。
<ビジョン探求コース本科(男性)オリエンテーションの感想より>

★ディベートの先生だからもっと内容も「恐い」イメージだったがあくまで私達を「何も知らない初心者」として講義をして下さった。ディベートは言葉のゲーム・スポーツとの一言で私はかなり肩の力が抜けました。このゲームの成り立ちを具体的に話して下さったので自分ができるかどうかは別としても普段に人の話を聞く時もただぼーっとして漠然として聞くことも減ってくるでしょうし話す側の立場も考えることができるようになるのではと思います。これは日常生活にも必要なことだし、ましてや職業人としては不可欠だと思います。何より今後の一新塾の講義を受けるのに役に立つでしょう。

<ビジョン探求コース本科(女性)ディベート講義の感想より>

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