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     一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
    【第150号】 発行日:2004年9月2日

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【目次】
●講義ノート「民からの挑戦! 無認可保育所の可能性」
       水澤佳寿子氏((株)コティ代表取締役社長)

≪ 第15期開講情報! ≫
●第15期説明会、9月4日よりスタート!!
「東京・大阪・名古屋・福岡」にて開催。

≪ 10周年記念情報! ≫
【一新塾10周年記念 創設者大前研一講演会】(10/30)
テーマ:『これからの10年!世界は、そして日本は?』
    講演:大前研一(一新塾創設者)
【10周年特別講演 田中康夫知事講演会】(10/9)
テーマ:『地域主権の先端モデルづくり
       〜コモンズから始まる信州ルネッサンス』
    講演:田中康夫長野県知事
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皆さん、こんにちは。事務局の森嶋です。
おかげさまで、一新塾ニュースも今回で150号を迎えます。
これからも、一人でも多くの方に、一新塾のフロントに広がる新しい時代
の風をお伝えしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいた
します!
さて、お待たせしておりました第15期のパンフレットが完成いたしました。
市民パワーが増大するこの10年間の一新塾の歩みも一目でわかる力作です。
HPより資料請求をいただけますので、ぜひ、一度、手にとってご覧になっ
てください!
今回は7月14日(水)にお越しいただいた(株)コティ代表取締役社長の
水澤佳寿子氏のご講義内容の一部をご紹介させていただきます。塾生の間で
も活発に議論が展開している保育所の問題について、熱のこもったお話をい
ただきました。なお、講義録の作成はサポーターの寺本克彦さん(12期)に
ご協力をいただきました。

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一新塾講義ノート(2004/7/14)
  「民からの挑戦! 無認可保育所の可能性」
   (株)コティ代表取締役社長) 講師:水澤佳寿子氏
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■ひとつずつ乗り越えていくうちに志も生まれた

23歳で結婚し、フリーでテレビ局の仕事をしていたところ、その後クライ
アントから「個人に依頼するより会社に依頼する方が仕事が頼みやすい」と
言われました。そこでまず会社の作り方を勉強しようと本屋へ。「有限会社
の作り方一切」700円を購入。夫のボーナス50万で会社を設立。順調に
出発し、5年後には,企画から現場のオペレーションまでパッケージでやれ
るノウハウを持ちました。女性380人の稼動率40%、売上140%、仕事っ
てすごい簡単・・と。

ところが,突如バブル崩壊、28歳、起業5年目でした。ふと気がつくと、
会社の電話が全然鳴らなくなっていて、、、。会社は利益が出ないとモチベー
ションも落ちることを実感。半年ぐらいして,バブルの崩壊だと気づきました。
仕事は7割減になりました。

ターニングポイントは私生活でもやってきました。きっかけは夫の起業した
会社の倒産。自分は連帯保証人になっていました。5000万の負債。一緒
に返済しようと思っていましたが、夫は自己破産を選択。「問題が起きた時
にくるっと背中を向けるんだ、生きる道が違うんだ。」と思い、借金と子供
を引き取って離婚。

■離婚、子供3人を抱え5000万返済へ

財布の中に500円しかないこともありました。お金が無いと良い企画も出
ません。悪循環なんですね。自分の食いぶちは会社と別にしようと、生活費
を稼ぐため夜の皿洗いへ。時給700円、日払いでもらって食費にしました
が1週間でくたくた。5年事業をしてきた自分なのに、何をやっているんだ
ろうと考えました。今のままではいけない、事業じゃないと借金は返せない。
食べていけないし、生きていけないと。

そして今までの5年間の出会いを思い出したんです。バブルの時代でも会社
を潰している人間はいました。ですから、その時その時代が必要なものを提
供している会社は伸びるということなんです。自分の問題は「求められてい
る商品を提供していないからだ」ということに気がつきました。

では、何が提供できるだろうかと考えていたら、新聞記事に『特殊出生率、
少子化、1.46ショック』が出ていました。自分はそこに解説されている内容
は違うと思いました。「ここに私が提供するものがある!」と。皿洗いを止
めて、1週間で事業計画書を作成。4つの視点でチェックをしました。
1) のめりこめる仕事か
2)世の中の人は本当に求めているか
3)パートナーにやりがいや楽しさを感じてもらえるか
4)採算に合うか

→全部イエスだったので、やることにしました。

■新しい事業を開始→アメリカ視察へ


まずは、固定費のかからないベビーシッターから開始。マスコミ関係のお客
さんが口コミでつきました。でも、いつまでもこのままじゃ・・と思ってい
た頃、他の国ってどうだろうと思いつき、格安チケットでアメリカヘ。3つ
の驚きがありました。

1)アメリカ,公立(福祉)と民間(サービス)が共存している。
2)大学の中に託児所があり,地域住民も利用できる。
3)企業内託児所も10社に1社はある。


そして、自分は、どれを事業化したらいいんだろうと考えました。
イベント業が企業がお客様だったので、企業内保育を選択し、2つのサービ
スを考えました。ひとつは、企業の従業員の福利厚生。もう一つは、企業の
顧客に対するサービス。

■起業家として、主婦として


人、モノ、お金、悩みはつきません。問題は1つ終わったら1つ出てくるよ
うなもの。イメージとしては、歩きながら前に進みながらモグラタタキをやっ
ているようなものですね。それが経営者。事業はリスクもリターンも高い。
だからしかたないと思います。
お金を稼ぐのにはすごく才能が必要だし、能力もいります。普通はお金を使
うことが話題になるでしょう?でも、お金を稼げることで盛り上がることは
ないですよね。事業は自分の短所をつぶして、長所をのばす作業。だからと
ても楽しいと思います。
主婦、母として高3(女),中3(男),中2(女)の3人を育てています。
難しいけれど、子育てって楽しい。いつ楽になるのかなと思っていたけど、
親と子である以上,楽になることはないことがわかりました。今は子供の成
長が楽しみです。「親じゃなきゃ出来ないことって何だろう?」と考えてみ
ましたが、あまりできることはないんだなあと。環境をつくることぐらいか
なと思います。社会に出た時に貢献できる人に、将来の社会人をつくること
が子育てだと思うんですね。それじゃあ親としては、子どものヘルプサイン
を見逃さないことぐらい。

★水澤のこれからの夢★
子育て支援を通して社会貢献、ももちゃんナーサリーのさらなる展開へ。
別の事業体で教育や母子家庭の支援もやりたい。

★みんなへおねがい★
可能性のある人は,どんどん子どもを産んで欲しい。
大変だけど,子育ては楽しい。子どもは私達を育ててくれる。

※水澤氏講義の様子をHPでもアップしました、ぜひご覧下さい!
http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/kogiroku/kk_040714.html

 



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