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      一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
     【第187号】 発行日:2005年5月18日

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▼目次
■『人生をも左右する憲法、国民自ら主体的な議論を !』                 加藤正法氏(第12期生)  
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皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
先日、生物の種の絶滅数の爆発的な増大を聞き驚きました。
地球上には数百万種の生物がいるといわれますが、 この生物の
種の絶滅数が、1万年前には100年に一種くらいだったのが、
1000年前には10年に一種、 100年前には1年に一種、
30年前は1年に1000種、 10年前に1年で数千種となり、
今は、1年間に何万種も死滅しているとの報告もあります。

人類の営みが大きく影響しているのは疑いの余地はないでしょう。
さて、各政党で憲法議論が活発化しておりますが、 今回は、
『環境』をテーマに、市民の立場で議論し行動されている
12期加藤正法さんのメッセージをお伝えします。


一新塾生の活動レポート ◇■■■◇■■■◇■■■◇■■■◇
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  人生をも左右する憲法、国民自ら主体的な議論を !
     
◇■■■◇■■■◇■■■◇■■■◇■■加藤正法(第12期生)



私は12期:政策コース卒塾の、加とう正法と申します。
12年弱、都銀にて融資・外為・信託・相続・不動産や、証券ディー
ラー・トレーダー、等に従事し、ミクロ・マクロの経済にふれました。
在職中からNGO・市民活動を開始、政治の道を志して2002年退職。
『本物の市民政治』を追求し現在は、横浜の鶴見区を中心に市民活動中
です。

一新塾では、語り尽くせない程の、出会い・気付き・学びがありました。
そして、多くのアイデアも芽生えました。
私にとって、塾はまさに『 人生の宝箱 』です。 私が携わる幾つかの
市民活動の一つに、環境NGOの『 憲法部会 』があり ます。一年程前
から仲間数人で談議し、その後、本格的に部会として、様々な立場の
方々約10人と共に議論を重ねてきました。

本年1月13日には、 マスコミ各社や一般の方向けに第一次案を公表
し、アンケート結果を踏まえ た議論の後、4月26日には、永田町で
第二次案を公表しつつ、各党代表 コメンテーターや、マスコミ、市民
の方々と更なる議論を展開しました。
今年、憲法論議が政治の場で盛り上がる兆しが漂う中、私が最も危惧
してい るのは、国民不在のまま、永田町だけで議論が先行してしまう
可能性につい てです。憲法は、言うまでもなく、国の最高法規であり、
私達の人生を決定 づけると言っても過言ではありません。

にもかかわらず、国民の関心度は まだまだ低く、世論はさほど盛り
上がりません。一部で憲法9条に関しての 国民意識が高まり、自衛隊
関連中心に様々な意見は出ていますが、「憲法は 9条だけではない」
という点を改めて再認識すべきだと思います。

当然、 9条の議論は大事ですし、私にも持論はあります。しかし、
それ以外でも 重要なポイントは多々あるのです。 例えば、様々な紛争
のきっかけにもなり、人間と全生物にとって最も大事な、 空気・水・
食糧・健康、これらに対して、直接・間接、共に深く関わるのが、
『環境』です。重要テーマにした主な理由と基本的考えは、

(1)近未来、異常気象問題に関して、世界的な最優先課題となる
    可能性を考慮すべき
(2)エネルギー・食糧、共に自給率が極めて低く、主に技術力で
   稼ぐ我が 国にとって、環境関連技術で経済と国際貢献を両立すべ
(3)他の分野で 世界的なイニシアティブをとりきれない日本にとって、
   環境関連の分野では、 圧倒的なリーダーシップを発揮すべき

等々です。 この切り口で憲法のあり方を、我々自らが議論し、政治の
世界で良く見受け られる「妙な思惑」に左右されず、自由な意見を
述べていきたい。そして 国民の問題意識をもっともっと高めたい。

それが本提案に携わった私の思い です。自分達の憲法なのだから、
当たり前のことであると思います。 我々国民は、各政党が提出する
案を見比べるだけで良いのか?、 時間をかけて一字一句細かく読み
比べる国民は一体どれ程いるのか?そんな状況で国民投票にかけられ
て良いのか?、 決まってしまった後、誰も後悔しないのか?、

等々… 我々はこういう意識を強く持ち、一人一人多様な考え方はある
だろうが、 自らが主体的・自発的・積極的に、様々な国民議論に関わ
るべきだと思います。

そして、政治の場で展開される議論を超越したいと思います。
自分達の世代 のみならず、孫子世代の人生をも左右する憲法、この
件は他の法案の様に、「自分には関係ない」とのスタンスを絶対に
とってはいけないと考えています。

 
     


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