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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
         【第320号】 発行日:2008年3月14日
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目次
■ 塾生活動レポート

『 グァテマラの地方から日本の地方へ 』  一新塾第20期  河内 毅 氏

■ 公開講座&ワークショップ  〜東京・大阪・福岡・名古屋で開催!

誰でもできる!誰もがなれる!「市民プロデューサー」入門講座
   ・東京会場  3月22日(土) 13:30〜18:30【残席わずか!】
    ・大阪会場  3月29日(土) 13:30〜18:30
    ・福岡会場  3月30日(日) 13:30〜18:30
   ・名古屋会場(ミニWS) 3月28日(金) 19:00〜21:00
     → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
暖かくなってきましたが、この季節、花粉症の私にとってはマスクが必携です。

【講師情報】
昨年8月の講師、前佐賀市長の木下敏之さんより以下のメールをいただきました。

> 私は、倒産した夕張市立総合病院の経営を引き継いだ「医療法人夕張希望の杜」
> の経営を応援するために、無料メルマガを昨年12月下旬から発行しています。
>
> 詳しくは、下記のサイトをクリックしていただきたいのですが、
> ↓
> < http://www.kinoshita-toshiyuki.net/newsletter.html >
>
> 夕張は、人口減少、高齢化、財政破綻のトリプルパンチに見舞われている自治体
> ですが、ここで行われている医療や福祉の取り組みは、多くの地方都市に貴重な
> 教訓になります。「コンビニ医療」との戦いなど、現場の情報が満載です。
>
> ついては、
> ご友人の方や一新塾の方に登録をお奨めいただけないでしょうか。

夕張で起こっていることは夕張だけの問題ではなく、行われている医療や福祉
の取り組みは、全国の多くの地域でよき教訓になるものと思います。
私もメルマガ登録させていただきましたが、ご賛同いただける方、
どうぞよろしくお願いいたします!

【OBOG情報】
(株)マザーハウスを起業した山口絵理子さん(9期)が、
3月16日(日)23時〜の「情熱大陸」出演される予定です!!
また、8月頃には、一新塾にてご講演いただけることになりました!

【塾生情報】
地域の現場に飛び込む塾生プロジェクトが増えています。
今回は、元青年海外協力隊のシニア隊員の20期生の河内毅さんよりメッセージ
をいただきました。活動の延長線上で、現在、新潟中越へ移り住み、地域の方
とともに日々汗を流して頑張っていらっしゃいます!

 
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■■■■ 塾生活動レポート
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■■       『 グァテマラの地方から日本の地方へ 』
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  現在、私は新潟県の中越復興市民会議という団体に籍を置き、中越震災の
被災集落の村おこし支援の仕事に携わっています。私が日本に帰国したのが
昨年5月。振り返ってみれば、この一年が私にとって転機の年であったことは
間違いなく、その中でも一新塾入塾とそれに関連した様々な人との出会いは、
私にとって非常に大きなものでした。

●グァテマラの未来よりも日本の現状への憂慮

 昨年の5月まで、私は青年海外協力隊のシニア隊員として中米グァテマラ
(以下グ国と記す)に赴任し、農村開発の業務に取り組んできました。そこでは、
住民に対して「援助を待っているだけでは何も変わらない。自分たちで現状
を良くするためには何をしたら良いかを考え、行動していこう。」と言い続け、
活動を行ってきました。その結果、徐々に住民の姿勢も変化し、最後には農民
グループの組織化、グループによるプロジェクト運営といったところまでたど
り着くことができました。紙面の関係で細かくは述べませんが、このグァテマラ
での二年間は私にとって今でも宝のような時間です。

 しかし、同時にそこで私が強く感じたのはグ国の未来に対する希望よりも日本
の現状に対する憂慮でした。確かにグ国は経済的には日本よりも貧しく、他分野
にわたって問題も山積しています。しかし、農村は子どもで溢れ活気に満ち溢れ
ている他、地域や家族の絆、それに地域コミュニティというものもまだまだ健在
です。

 振り返って日本のことを考えてみるとどうでしょうか?
低い食料自給率、農山村における過疎高齢化、人間関係の希薄さから生じている
様々な社会問題等々、実に様々な問題が発生しています。また、自分自身グ国
では「主体的に考え、行動していこう。」などと偉そうなことを言っておきな
がら、日本では何ら主体的に行動できていなかったことを気づかされました。

 そんな思いから、まずは少しでも自分をそして日本を変え、胸を張れるよう
になってからもう一度国際協力の道に戻ろうと考えたわけです。

  そんな思いを抱いて私が一新塾の扉を叩いたのは日本帰国後すぐのことでした。
悶々としいるだけで何もできない自分を、ここだったら何か変えられるのでは
ないか?そんな期待があったからです。実際、一新塾での講義は私にとって新鮮
なものでした。しかし、それ以上に大きかったのは、プロジェクトの立ち上げと
それを通しての人との出会いでした。そして、その結果生まれたのが現在関わっ
ている「新潟中越やま・さと交流プロジェクト」です。

●都市と農村の交流が日本を変える起爆剤

 「新潟中越やま・さと交流プロジェクト」。
一言で言うと新潟県中越地域の農村において、都市と農村の交流により農村の
活性化を図っていこうというプロジェクトです。このプロジェクトを現在行って
いるのが、小千谷市の戸屋集落。わずか10世帯の小さな集落で、活気という点で
はグ国の農村に多少引けを取りますが、地域の絆という点ではグ国の農村にも
負けないすばらしい集落です。

この戸屋集落に、これまで一新塾生を中心としたメンバーで計2回ほど訪れ、
「道普請」のお手伝いや「賽の神」(どんど焼き)などにも参加させていただき
ました。その時の様子についてはチームメンバーの川良さんのレポート(*末尾参照)
に詳しいので、そちらに譲りますが、これからはこのような双方向の交流が重要
になってくるのではないかと感じています(当初は、交流を通した農村の活性化
などと考えていましたが、実は都会の人間に与える影響も大きいようです)。

 私は都市の人が農村に関わることによって双方に大きなメリットがあるのでは
と考えています。確実に言えることは、集落の作業に都会の人が参加することに
よる人手不足の解消、そして共に作業することによって得られる双方の満足感や
達成感で、これは本プロジェクトだけに限らず「雪かき道場」の例を見ても明ら
かです。また、不確実な点としては、交流が参加者に与える副次的な影響、つまり、
交流が集落の人達にとって自分たちの将来について考えるきっかけとなったり、
都会の人が自分たちのライフスタイルを見直すきっかけになったりする事などが
あげられるのではないかと思います。この副次的な影響こそが実は現在の社会を
変えていくには重要であり、この副次的な影響を確実に残すためのちょっとした
仕掛けが必要になってくるのだと思います。

私たちのこの取り組みはまだ始まったばかりですが、私はこの都市と農村との
交流が何か日本を変える起爆剤になるのではないかと考えており、これからも都市
と農村との交流を促進させていきたいと思います。是非一度、集落で交流事業や
「雪かき道場」などに参加しいただき、農村の良さを体感するとともに、自分の
ライフスタイルを見直す契機にしてみたらいかがでしょうか?

(参考URL)
中越復興市民会議
http://www.cf-network.jp/
越後流雪かき道場
http://dojo.snow-rescue.net/
*12月11日(315号)塾生活動レポート『 「みちぶしんツアー in 小千谷」報告』
  http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/merumaga/kn_071211.html

 

 



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