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         一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第363号 】 発行日:2008年12月23日
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目次
■ 塾生活動レポート
        『 自分を生きる デモクラティック・スクール 』
                        第10・15・17・19期生  木村 聡

■【 参加者募集 】誰もが社会創造のプレイヤーになれる!

   一新塾入門講座  『社会ビジョン探究&問題解決ワークショップ 』

  日 時:2009年2月15日(日)13:30〜18:30
  講 師:森嶋伸夫 (一新塾代表理事・事務局長)
  参加費:3000円
  お申し込み→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html
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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
近況報告として、一新塾関連の最近のメディア掲載をご紹介させていただきます。

●『公務員の勤務中喫煙の損失年間2兆円』
  国と地方の公務員が勤務中に喫煙することで生じる損害は2兆円とする試算を
  代表理事の青山貞一さんがまとめたことが、12月20日東京新聞朝刊に掲載
  されました。これは、全公務員の人件費の約6%に相当し、賠償訴訟も可能で
  はないか、と問題提起されました。
  http://eritokyo.jp/independent/tokyo08-12-20.pdf

●日経新聞コラムに塾生の築山さん、間中さん!
  12月21日の日経新聞コラム「中外時評」にて、14期生の築山美樹さん、
  18期生の間中健介さんの活躍ぶりが紹介されていました。以下、抜粋です。

  「不景気な話が続く中で、少し元気になれる会合が東京であった。
    今月六日土曜のことである。主催はブランニュージャパン
    (Brand New Japan=BNJ)で、日本をよくしたいという各種団体のネット
    ワーク組織である。会の目的は「ポリシーオークション」だった。(中略)
    "オークション"で優勝したのは「ど・あっぷ!(DO UP!)」の築山美樹さん。
    この団体は遊びも取り入れながら子供たちの政治や社会への理解を深める
    ことなどを目的としており、団体名も「市民度アップ」に由来している。
    (中略)BNJの運営委員、間中健介氏(33)の話を聞いだ。同氏は会社員と
    して働く傍らNPO法人、小児がん治療開発サポート(SUCCESS)の理事を務め、
    この日も、小児がん対策を訴えた。(以下略)」

●さて、今回、ご登場いただくのは第10・15・17・19期生の木村聡さんです。
  木村さんは今年の4月にデモクラティック・スクール『湘南サドベリースクール』
  を開校いたしました。一念発起し、学校立ち上げに至った木村聡さんの熱き
  メッセージです。来年1月に日経新聞神奈川版の人物紹介コーナーで、木村さんが
  紹介される予定です。

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■■■■■  塾生活動レポート
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■■■        『 自分を生きるデモクラティック・スクール 』
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■■■■■■□□□□□□   一新塾第10・15・17・19期  木村 聡

  私が最初に一新塾の門を叩いたのは6年前の春、
2回目のサラリーマン生活を日々送りながら、自分の人生このままでいいのか、
と日々悩んでいた時でした。駅の小さな書店にふらっと立ち寄り、大前研一氏の
著作をたまたま手にしたのがきっかけです。

 一新塾では、各界でご活躍の諸氏から直接話を聞き、当事、新聞やニュース 
ではあまり取り上げない日本の深刻な問題を知りました。

 教育の問題もそのひとつでした。様々な講師が現在の教育の問題点を指摘
する中で、私も、「決められたことをやりなさい」という教育は大いに問題
があり、「ゼロから新しい創造を生み出す」教育を何とか実現できないものか
と考えるようになりました。

 当時、私は、サラリーマンとしてソフトウェアの開発の仕事をしていましたが、
過当競争の中、個性を発揮できずに埋もれてしまいそうで、新しい道を模索して
いるときでもありました。私は、「とにかく教育の現場に飛び込もう!」と決意し、
会社を辞めました。
 そして、塾講師と家庭教師の仕事をはじめ、先進的な取り組みをしている
塾の教室へインターンに行ったりもしました。

● 衝撃的な出会い

 4年前に一新塾に再入塾。よりよい教育とはなにか模索し続けました。
コミュニティースクールや校庭芝生化など、先進的な塾生の取り組みと出会い
ました。
 そして2年半前、子どもの好奇心を最大限に尊重した場を作ろうとしていた
矢先、志を同じくする塾生との出会いがありました。その同志から、
「世界一素敵な学校」という本を紹介してもらいました。

  それが、サドベリーバレー・スクールとの衝撃的な出会いでした。

 その教育理念がとても素晴らしいのです。
人間は本来、生きていく上で必要なことは自ら学んでいきます。
すべての生き物は、本来『自ら育つ力』を持っているのです。
この、こどもの「自ら育つ力」を信頼し、大人からは一切働きかけをしません。
カリキュラム、時間割り、テスト、クラス分け、など一切ありません。
生徒は1日中、責任を持って自分のやりたいことをやります。
ここはまさに、こども達の、こども達による、こどものための学校です。
デモクラティック・スクール(民主主義の学校)とも呼ばれる所以です。

 そして、私は、18期の「新しいデモクラティック スクールをつくる!」
チームに参加しました。

●行動を起こし、運命を切り開く

 卒塾後、私は大きなチャレンジをしました。
昨年の統一地方選挙で市議会議員に自ら立候補し、政治で教育を変えようと
思いました。まったくゼロからの選挙でしたが、一新塾で知り合った仲間たちが
応援に駆けつけてくれました。落選したものの、この経験で得られたものは大きく、
なにより行動力が身につきました。

 選挙後まもなく、米国マサチューセッツ州に行き、本場サドベリーバレー・
スクールを訪れました。1968年にこのサドベリーバレー・スクールを設立した
ダニエル・グリーンバーグさんや、作家の本田健さんなどと知り合いになりました。
実際に行動を起こすことで、運命が切り開けてきたのを実感します。

 そして、「自ら学校を設立したい!」との思いがだんだんと大きく育まれて
いきました。妻も学校の理念に共感してくれました。
隣の町内に「サドベリーバレー校に通わせたかった」という家族と奇跡的な
出会いがあり、数々のご縁が重なり、念願のデモクラティック スクール、
『湘南サドベリースクール』が誕生しました。今年の4月、長男が就学年齢の
6歳になるのを機に、茅ヶ崎の自宅にて、3家族5名の生徒でのスタートと
なりました。

●『湘南サドベリースクール』誕生!

 『湘南サドベリースクール』では、子ども達の活発さに驚きました。
次から次へといろんなことに夢中になって取り組みます。
こども達は生まれながらに、すばらしい好奇心と行動力を持っています。
現代の教育では、この活発な時期に教室で座っていなければならないので、
私は本当に気の毒に思います。

 また、7月には40周年記念となるサドベリーバレー・スクールへ再度訪れ、
世界中のスクールと交流を深めました。

  8月にはサドベリーバレー・スクールのスタッフを招いて、本田健氏が都内
で講演をしました。他にも著名な方が、本やブログで取り上げ始め、沖縄の
同様なスクールの特集がTVで放送されたこともあり、最近では、スクールへの
問い合わせが連日舞い込むようになりました。

  この流れは来年以降さらに加速し、このようなスクールが全国的に増えて
くるでしょう。

ここでは、100%自分達に責任をもって時間を過ごしています。
誰のせいにも出来ません。
自分の人生に自分で責任を持ち、自分の人生を生きています。

 私は、『湘南サドベリースクール』を素敵な学校に育て、全国にこのような
スクールを広め、10年後にはこのような場を望むすべての子供たちがこの
ようなスクールに通えるようにしたいです!

(来年1月に日経新聞神奈川版の人物紹介コーナーで、私が取り上げられる予定です。
よかったら是非みなさんご覧になってください。)

◎湘南サドベリースクール
 http://shonan-sudbury.org/  ファウンダー&スタッフ 木村 聡



誰もが社会創造のプレイヤーになれる 一新塾入門講座 【参加者募集!】    
■                 
■■       『社会ビジョン探究&問題解決ワークショップ』
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■■■■       2009年2月15日(日)13:30〜18:00
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 未曾有の金融危機、広がる格差、厳しい雇用環境、待ったなしの環境問題、
迫り来る少子化・高齢化社会、右往左往する教育現場。

 激動の時代を生きる私たち市民が、この社会の現実とどう向き合うのか、
そして、どんな行動を生み出すことが出来るのか、その可能性に徹底的に
アクセスする講座を開催いたします。
 
    『自ら理想の社会ビジョンを描き、私たちの手で実現させる!』

 社会創造の作業は、官僚や政治家の特権ではありません。
最も創造的で心躍るこの作業こそ、
生活者である私たちの手に取り戻したいと思います。

市民性への目覚によって、人生と社会のイニシアチブを取り戻しませんか?

 楽しみながら学べるワークショップです。
ぜひ、ご参加ください。

                  NPO法人一新塾   代表理事・事務局長
                                      森嶋伸夫

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  日時:2009年2月15日(日)13:30〜18:30

 会場:一新塾セミナールーム
     [住所] 東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F

 講 師 : 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
 参加費 : 3000円(当日受付にて承ります) 
 定 員 : 20名(先着順)
 お申し込み→ http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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 ≪ 内 容 ≫

   仮説思考・ゼロベース思考など、社会ビジョン探究と問題解決創造
   するために必要なスキルをワークショップを通じて学びます。
   ●自分の強みはなんだろう?自分はどんな力が発揮できるか?
   ●21世紀はどんなリーダーが求められているか?
   ●社会創造に挑むための問題解決・創造のフレームワークとは?
   ●小さくても本物のPlan→Do→Seeを回すためには?
      
  [課題1]:組織の落とし穴を考える
         某メーカーの例を取り上げ、個人の資質が最も発揮さ
         れるシステムを提案していただきます。
         問題解決のフレームワークをじっくり習得できます。

  [課題2]:「社会の現実」と「自分」を交じり合わせる
         トレーニング ワークショップです。
         金融危機、少子化、非正規雇用、うつの蔓延、教育崩壊など、
         社会の切実な問題を次々取り上げます。
         あなただったら、この社会の現実とどう向き合い、
         どんな問題解決策を提案されますでしょうか?

 [課題3]:ある地域をケースとして取り上げます。
        地域ビジョンを描き、その地域の抱える課題を解決し、
        地域が再生していく振興策をグループで議論しながら進めて
        いきます。

        ◎「政策」による問題解決
        ◎「社会起業」による問題解決
        ◎「市民プロジェクト・NPO」による問題解決

       この3つのアプローチを通じて、社会の問題解決・創造に
        切り込むところまでを体験いただきます。

 ≪ 講師プロフィール ≫森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 1964年生まれ。1988年慶應義塾大学文学部卒、積水ハウス(株)に入社。
 「都市開発」「まちづくり」の仕事に携わり様々な立場の人たちとの出会い
  の中で、日本人が組織の論理の中で自分のミッションを犠牲にしていること
  に疑問を感じ一新塾へ入塾。タテ割りを超えて、同志と協働することの計り
  知れない可能性を実感。
  97年 政策学校一新塾マネジャーへ転職。大前研一氏の下で薫陶を受ける。
  02年一新塾のNPO化に伴い、代表理事・事務局長就任。主体的市民養成
  プログラム開発に力を注ぎ、毎年30近くの「政策提言」「社会起業」
  「市民プロジェクト」のインキュベートを行う。
  11年で3000名の塾生が志を果たす道を歩むための人生の転機での相談役(メンター)。
  市民性を基軸とした新しい国づくり、地域づくりの支援に日々奔走している。

 



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