2010/05
/21【一新塾ニュース】第416号:
塾生活動レポート 〜現場視察報告
『今、沖縄で何が起こっているのか?〜 4/29-5/6 GW 辺野古訪問2回目』

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          一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第416号 】 発行日:2010年5月21日
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■ 塾生活動レポート

         『 今、沖縄で何が起こっているのか? 』
                    〜 4/29-5/6 GW 辺野古訪問2回目〜

                        一新塾第24期本科  長崎 光芳

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
普天間基地の移設問題で、いま、日本は大きく揺れています。
一新塾第24期生の春田一吉さん。春田さんは、沖縄には年数回、20数年行って
おり、5年前より辺野古で新基地反対で座り込みをされている方々と活動を共に
されてきました。
昨年8月に一新塾第24期で「東京の方々に辺野古を伝えようプロジェクト」を
立ち上げ、春田さんの志に賛同する塾生と一緒に活動がスタートしました。

プロジェクトメンバーの一人、長野県在住の長崎光芳さん。
2009年9月20日〜23日に春田さんとともに初めて辺野古を訪れました。
●その時の熱き現場視察体験記はこちら!
  → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/merumaga/kn_091028.html

そして、2010年4月29日〜5月6日、春田さんと共に再び辺野古を訪れた
長崎さん。現地で肌で感じた実感を綴って下さいました。長崎さんの切実な憤り
と湧き上がるあたたかい気持ち、お届けさせていただきます。

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■■■■ 塾生活動レポート 〜現場視察報告
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■■       『 今、沖縄で何が起こっているのか? 』
■■               〜 4/29-5/6 GW 辺野古訪問2回目〜    
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■■■■■■■■■□■□ 一新塾第24期 本科   長崎 光芳

                          

汝の敵を愛せよ

座り込み2200日を越えた辺野古のテント村で嘉陽のおじいに伝えていただいた
言葉、それは、聖書の一文であり『相手への尊厳』を重んじる言葉である。

想像してみてください。(ジョン・レノンじゃないけれど・・・)

あなたのご近所に人を殺す訓練をされている住人がいることを

基地のある都市は治外法権なんだから、レイプも強盗も引き逃げも甘くみて
くれると思っている住人がいることを

沖縄の方々は65年間ずっと耐えてきたのです。
「またかっ」と日常茶飯事のできごとなのです。
「公害じゃなくて人害だ」

宿泊先の民宿のお父さんは言った。

もっと今沖縄で何が起こっているのか多くの方に知っていただきたい。
沖縄によく『癒し』を求めに本土の観光客は来てくれますが
本当に『癒し』が必要なのは沖縄県民の方だよ。

テント村で平良牧師は言った。

もっと、沖縄の今を知る努力を内地の人はして欲しい。
テント村に来てくれるのはいいが、「がんばってください」
ってなんだよ!他人事としか聞こえないよ。

東恩納 琢磨議員は言った。

辺野古に行かなければわからならかったことがある。
辺野古に行かなければ感じられないことがある。

沖縄基地建設反対派の稲嶺名護市市長が当選、
4.25沖縄県民集会で9万5千人以上が集結し、県民一丸となって県内移設反対の
民意を示した沖縄

それでも政府は沖縄に基地を置く方針を変えなかった。
私は沖縄にくる前から政府に何の期待も持っていない人間のひとりだが、
基地建設される沖縄に恩恵のある軍産複合体利権の弾圧があるとしか思えない。

それは、ひとつに民主主義は沖縄に存在していないということ。
ということは、日本は民主主義国ではないということ。

『権力は人にあらず』

相手が人であればいつか解りあえる日を期待したいが
『権力』は人ではない。それを私はあらためて沖縄で確信した。

でも、逃げることはやめにしよう。
自分からも、この国からもどうせ見切りをつけるなら戦ってから決めればいい。

そんな気持ちにさせてくれたのは、私と同年代、それよりも若い世代(25〜30代)
が沖縄を変えようと、真剣に沖縄の未来を語り、人生をかけたミッションに
挑んでいる姿を数多く目の当たりにしたからだ。

『熱は伝導する』その若さから伝わる『熱』を私は確かに沖縄で感じとってきた。

もし、国を変えるものがこの世にあるとするならば、
それはまさしく、『その熱があるか、ないか』の違いだけではないだろうか。

辺野古の方々は2200日を越える戦いを今も続けている
市民が協力して国家権力に立ち向かう意味は、はかりきれないほど大きい。

その大きさの意味を知り、戦い続けてきた方々にはゆるぎない『実感』があった。

『基地はどこにもいらない』

沖縄で出会った素晴らしい方々の胸にいつもそれはある。
沖縄県民の心にいつもそれはある

『基地をなくすにはどうしたらよいだろう』

沖縄が基地に頼らないで沖縄で食べていければいい。

基地に頼らない沖縄経済の自立が、
基地には反対だけど生活の為に泣く泣く基地容認派にならざるをえない方々
を救い基地容認の票が少なくなる。

基地容認の票が少なくなるだけ、基地反対派の勢力は強まる。

基地がなくなれば沖縄からアフガンなどへ飛ぶ戦闘機もなくなっていくだろう。

別の基地を模索・検討する間、どこにも爆薬は落とされない。

すなわち、基地に頼らない沖縄経済の自立は平和活動になるのだ

そんな経済活動に参加して自分の命を燃やしてみたい。

そんな夢を私は沖縄で見た。

すでに、沖縄一新塾の集まりでお会いした片岡 勝さんは

それを実現すべく沖縄で動いていた。

「沖縄から覚醒される日本」を掲げて

私は『良心』という美徳で支えられている日本国民が大好きです。
だから、同じ日本であるにも関わらず沖縄ばかりが犠牲になっている現状を
知った以上

『放っておけない気持ち』になった日本国民のひとりです。

弱くて、美しくて、尊いものを護る本能。

私はその本能のままに生きることに決めた。

 


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