2011/7
/15 【一新塾ニュース】第453
塾生活動レポート『農業支援で起業!2期目のチャレンジ 』 


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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
         【 第453号 】 発行日:2011年7月15日

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■ 塾生活動レポート
          『農業支援で起業!2期目のチャレンジ』
         〜パッケージデザインからミッション・ビジョンを問い直す〜

                              一新塾第24期 岸保宏

■【参加者募集】「第29期説明会」2011年11月6日(日)開講

(参加予約)→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

●東 京:8月24日(水)19:30〜21:40
8月31日(水)19:30〜21:40
9月 3日(土)15:00〜17:30
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●大 阪:8月27日(土)13:30〜16:00
10月1日(土)13:30〜16:00
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●名古屋:8月28日(日)13:30〜16:00
10月2日(日)13:30〜16:00

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
明日へ残せる食をテーマに地域の魅力の再発見によるブランドづくりを目指し、
2009年12月に東広島市で(株)マスタード・シード22を起業された岸保宏さん。
「地域に雇用を生み出したい!地域資源を有効活用したい!農業事業を活性化
したい!」「第一次産業の皆さんがよろこび、地域がよろこび、生活者がよろ
こぶ、好循環の展開を実現したい!」との思いで奮闘されています。
このたび、岸保さんより、新商品開発の舞台裏のドラマをいただきました。
ぜひ、じっくりご覧ください。

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■■■■ 塾生活動レポート
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■■        『農業支援で起業!2期目のチャレンジ 』
■■    〜パッケージデザインからミッション・ビジョンを問い直す〜
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■■■■          (株)マスタード・シード22 代表取締役社長
■■■■■□         一新塾第24期「福岡」地域科 岸保 宏

●「マスタード・シード22」を起業!

 農業との出会いは会計事務所での顧問先とのお話でした。当事務所では農業
関係の顧問先が比較的多くいらっしゃいますが、切実な悩みを聞いておりました。
税務だけではなく、経営的な側面や農業の未来への不安など、何とかこれはで
きないものかと考えました。その過程の中で、米農家支援をまず始めました。
そこから農業全体を活性化する、そんな思いが私の今の事業のきっかけです。

 2009年12月にマスタード・シード22(http://ms22.jp/)を設立して、一年半
を経過します。米農家支援の私と野菜農家の支援のパートナーで農業支援をし、
地域に還元できる取り組みを目指して作った会社です。

●農作物をアイスクリームに

 1期目は2010年にべジアイス(登録商標)専門店 Sazae Style 広島・西条
の直営店舗を開店するとともに、地域活性化の一助として、百貨店で「ふるさと
再発見!東広島・呉物産展2010」の催事を27店舗集め、プロモートしました。
両市長も応援に駆けつけて下さり、地域に魅力を伝える機会を与えていただき
ました。

 2期目に入り、アイスクリーム事業に関して大きな見直しを致しました。
素晴らしい農家さんが育てられた農作物をアイスクリームにし、農業の原点に
立ち戻る取り組みを考え、進めてきました。また農業が抱える問題点を少しで
も解決に導く「きっかけ作り」、生活者の意識変化をと思い、メディアにおい
ても農家さんの紹介、弊社アイス紹介という流れで、農家さんに付加価値が付
く形にもっていく案内を続けました。一定の評価は受けていると感じますが、
野菜のアイスはメディア受けや興味を消費者に与えるものの、継続的につながっ
てこない。
そこでパッケージデザインの見直しを考え、関和孝司氏(http://www.sekiwa.com/)
に助力を求めました。パッケージさえ変えれば売れる商品にとまでは思いませ
んでしたが、これがすべてを見直すスタートになりました。

●野菜ジェラート「PREMIUM SALAD(サラド)」完成!

 関和氏とともにパッケージもそうですが、考え方(理念やミッション)を
ゼロベースで問い直す作業を致しました。まず何のためにこの会社をやってい
るのかというところから、ミッション、行動指針とベクトルを合わせることか
らはじめ、アイスにおいても消費者に売れる商品を作り上げる、裏を返せば
アイスがしっかり売れるということは弊社も潤いますが、それ以上に農家さん
の農業所得の向上やビジネスチャンスの機会創出なども導ける、地域において
も活性化に繋がるなど、すべてが好循環の展開になることを確認しました。

 そのためべジアイスの味を見直すこと、そしてネーミングなども再度考え直し、
新しい野菜ジェラート「PREMIUM SALAD(サラド)」が完成しました。サラド
とはサラダの語源からで昔はサラドと呼んでおり、生野菜を想起させるような
名づけをし、味においても従来の野菜の量の2倍近くをふんだんに使いました。
味もあとから野菜の味わいが感じられ、継続的に購入いただけるような味作り
を料理人とともに開発を致しました。また値段の高く設定(低めの別のものも
ありますが)をし、農作物が正当な価格で取引できるように、素晴らしい農家
さんのみを応援し、次世代に繋げる農業支援をしていくことを強化しました。

 その理念を礎にプレスリリースも初めて致しました。縁故者の支援もありま
したが、自分たちの考えが明確にベクトルを合わせたおかげで、新聞、TVなど
も多く取り上げていただいております。プレスリリース後も電話等でこういう
考えで、広島で野菜ジェラートを展開していますと説明をし、今まではしてこ
なかったことを取り組んだことで県外にも伝わってきている感があります。

●農業支援が本当にできる会社に

 たまたま野菜のアイスクリームの切り口で事業展開していますが、野菜の
ゼリーでもバームクーヘンでも材料は何でもよかったのです。その商品にどの
ような思いを込め、それが中途半端ではなく、突き抜けたビジョンであるか
どうかは自分たちがどのように取り組むのかを問い直すことでした。単なる
工業製品ではなく、それに関わるすべての人々に感謝をする、強みを正しく
伝え、やるべきことをやるなど、前提のブレが生じていたのではないかと思
います。

 新商品の「SALAD(サラド)」を通じて、出会いがまた広がり始めています。
わたしたちが旗揚げをしますが、素晴らしい農家さんだけと手をつなぐ。それ
は共に努力をしていける・いこうとする人だけが弊社の周りにいます。その輪
が広がり、いろんな地域でわたしたちの取り組みが伝えわればいいなと、また
新しい旗手がでて、それぞれの地域に寄与する同胞が出てきて欲しいなと。
2期目は再度、わたしたちを問い直す作業はひとつのパッケージデザインから
でしたが、会社自体を再デザインすることでした。いつも私たち自身を点検を
しながら、農業支援が本当にできる会社に育っていけるよう努力したいと思い
ます。




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