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      一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
     【第195号】 発行日:2005年6月9

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目次
■『愛知県高浜市1%条例行政視察』 宮田久司氏 (第12期生)
■ 一新塾入門問題解決力養成ワークショップのお知らせ(8月7日)

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。森嶋です。

愛知県高浜市でも「市民基金1%条例」が成立しました。
この基金は、個人市民税の1%に相当する額と市民からの寄附金を
基金に積み立て、主にNPO法人の設立支援事業や市民公益活動を
担う人材を育成 するための事業、市と市民が協働して実施する事業
などの財源として活用し ます。
そこで一新塾名古屋勉強会税金プロジェクトの近藤さん、宮田さんに
高浜市役所に取材いただき、宮田さんからレポートをいただきました。

2005年5月24日、一新塾名古屋勉強会税金プロジェクトの近藤裕己さんと
ともに、高浜市の1%条例についてお話を聞かせていただくため、
高浜市役所総務部まちづくり課を尋ねました。
以下はそのレポートです。

一新塾生の活動レポート■□■□■ ■■■□□■□■ ■■■□□
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     愛知県高浜市1%条例行政視察   

■■■□□■□■ ■■■□□■□第12期政策提言コース宮田 久司


● いきさつ

高浜市は市長(森貞述氏)のトップダウンにより決定、条例化。
条例可決に関して議員の反対は無かったが、どのようにやるのかといった
疑念の声は出たとのこと。

条例の目的は、「(1)行政だけでなく、市民が中心となって行政運営をして
いくきっかけづくり」、「(2)より効率的な行政運営の実現」の2点。

● 詳細の内容

高浜市は人口約41,000人、予算の1%は約1,700万円の小規模都市。
条例では予算の1%を市民が使う基金としてプールし、将来的に市民活動
が活発になったときのために備えていくことを基本としている。

現在、地方の小都市として現状は市民の社会参画、行政参画の意識と行動
は希薄であり、当面はその意識と能力を高めることにその基金を使用すること
を決めている。 つまり、現段階では市民が決めるのではなく、市民のために
行政が費やす 歳出の一部としての位置づけと実際のところはなっている。

内容は「(1)NPO、市民公益団体への補助、設立支援」
     「(2)市民活動に対する人材育成」
     「(3)地域内分権のための事業」

の3点を柱に執行されている。
ただ、実際のところまだその具体的な内容や市民との恊働の形がまだ見えて
いないところもあり、これからという感じだ。

● より詳細の内容
 
(1)NPO、市民公益団体への補助、設立支援
   …補助に関しては一団体上限10万円とし、市内の団体を対象に公募した。
     5月20日〆で、実際の応募は計2団体。市の想定団体数は5団体。

(2)市民活動に対する人材育成
   …市民活動を担う人材の育成プログラムを愛知県の外郭団体に委託し
     講座として行っている。5月20日まで募集、6月から講座はスタート。
    これらのPRに関しては、ほぼ広報のみを媒体として行っている。

(3)地域内分権推進のための事業
   …これに関して現在決まっていることは、市役所内の構造改革推進室が
    担当となって、一つの小学校区を対象に実験的に市民と恊働で地区に
    委譲できる公のサービスの検討をしていくということで、これ以上つまり
    何をどのような形でというのはまだ決まっておらず、今後検討を重ねて
    いく上で決定、実行していく。

● 感想
 
市民が公共サービス、公共の福祉、市民活動などに関心無く、熱心
でないのが現状で、そこからのスタートとなると結構大変であるように
思われるが、これは大方日本全体の実情ではないだろうか。

方向性として、市民一人一人が関心を持ち動機づけされ、市民からの自発的
な動きができ、行政の権限を委譲することで現状と比較しより効率的な行政
運営ができるのであれば、そちらの方が望ましいという点においてお互いの
認識は一致した。

参考:
http://www.city.takahama.lg.jp/news/n05_4_15/partners.html
(パートナーズ基金について)
http://www.aichi-seijidaigakuin.com/koushi/kaku_koushi/mori-k.html


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    一新塾入門 問題解決力養成ワークショップ
                  
             2005年8月7日(日)

       <新しい問題解決の体験をしてみませんか?>

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国の問題、地域の問題、企業の問題・・・と、どこを見ても問題が先行して
いる今、一人一人が具体的に解決していく力。創造していく力が問われてい
ます。私たちのパワーこそが従来の社会システムに変革をもたらすエネルギー
源であり、「政策」「市民プロジェクト」「社会起業」はそのためのツール
です。

「一新塾入門ワークショップ」では、政策立案・社会起業の経験のない方
でもビジョンを描き、その実現に向けて市民参加で社会の問題解決をする
スキルを学びます。

一新塾オリジナルの問題解決フレームワークをワーク形式で体験できる絶好の
機会です。“誰もが新しい国づくり・地域づくりに参加する時代”を切り拓く
知恵とスキルをお伝えさせていただきます。  ぜひ、ご参加下さい!

日 時:2005年8月7日(日)13:30〜18:00
会 場:一新塾セミナールーム
[住所]東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
[地図]http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html
内 容:仮説思考・ゼロベース思考・ファシリテータースキルなど、社会
の問題解決をするために必要なスキルをワークを通じて学びます。

●自分の強みはなんだろう?自分はどんな力が発揮できるか?
●問題解決のフレームワークとは?
●ロジカルシンキング は問題解決に欠かせない。
●21世紀はどんなリーダーが求められているか?
●21世紀のメンバーは今まで全く違う?

[課題1]:組織の落とし穴を考える
某メーカーの例を取り上げ、個人の資質が最も発揮されるシステムを
提案していただきます。問題解決のフレームワークをじっくり習得できます。

[課題2]:現在もっとも社会に必要とされている切実な課題をワーク。
本気で取り組みます。チームでビジョンを設定して、短時間でプレゼン
テーションまでしていただきます。限られた時間の中でチームワークを発
揮してどこまでできるか。挑戦していただきます。

ワークの内容はいくつかご用意指せていただいていますが、メンバーに
よって決定させていただきます。

講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
参加費:3000円(当日、受付にて承ります)
定 員:25名(先着順)
申 込:ホームページよりお申し込みできます
問合先:特定非営利活動法人一新塾
東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
Tel 03-5765-2223 Fax 03-5476-2722 E-Mail: iss@isshinjuku.com
 


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