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      一新塾ニュース  〜 市民力で社会一新!

        【第237号】 発行日:2006年4月11日

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目次

■ 自転車で世界一周!〜銀輪40000kmの旅 
                       木舟周作氏(一新塾第17期生)

■ 一新塾第18期説明会 【東京・名古屋・大阪・福岡】にて開催!
      http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
今回は、塾生の壮大な冒険ストーリーのご紹介です。
何と“自転車で世界一周”を走破した第17期の木舟周作さんです!
木舟さんは3年半の旅行会社勤務経験(月間100名以上の海外旅行を手配)
を経て、2年半の世界一周自転車旅行を経験、これまでにオセアニアを除く
五大陸約65ヶ国を訪問されました。

市民力で社会一新!塾生レポート■■□■■□■■□■■□■■□■

□       自転車で世界一周!〜銀輪40000kmの旅
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□■■□■■□■■□■■□■■□■■一新塾第17期生 木舟 周作                

世界一周4万キロを自転車で走る! 
そんな夢を抱いて私は旅立ちました。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、
アジアの各大陸を、二年半の年月をかけて走りました。ここではそのごく
一部、イランからパキスタンへの道のりについてお話ししたいと思います。

●地球の大きさを体感する

 イラン東部からパキスタン西部にかけては、全長千キロ以上のバロチスタン
砂漠が広がっています。途中に町や村がまったくないわけではありませんが、
アジア横断を志す自転車旅行者にとって、最大の難所が灼熱のバロチスタン
越えでした。

 砂漠の旅に何が一番必要かといえば、もちろん水です。私は8リットルの
水容器を購入し、満タンにして出発しました。しかし半日も走れば空っぽに
なります。軍の検問所で分けてもらったり、トラックの運転手に恵んでもらっ
たり、それでも足りなくて渇きに耐えながら、私はペダルをこぎ続けました。
青空の下、ひたすら地平線を目指す。地球の大きさを体感することこそ、
まさに自転車旅行の醍醐味でした。

●世界の多様性と人々の優しさを知る

 五日目に国境を越えました。イランもパキスタンも変わらぬ砂漠の道、
相変わらず強烈な直射日光、国境を挟んで暮らしている人々は同じバローチ族
でした。一方で、両替が必要だったり、道路の舗装状況が悪くなったり、食事
がカレーになったりと、国が変わったゆえの変化もありました。飛行機や長距
離バスの旅なら、国境は一瞬で越えてしまいます。私は自転車であるがために、
自然や風土や社会文化の違いを、ゆるやかに感じとることができました。

  途中の村で飲んだ水がまずかったのでしょうか。私は体調を崩してしまいま
した。極度の下痢と胸焼けに襲われ、辿り着いた集落でたまらず横になって休
んでいると、人がわらわらと集まってきました。言葉はほとんど通じないので
すが、医者を呼ぼうかと心配してくれるのが分かりました。ひょっとしたら彼
らにとっては、日本人と会うのは初めてだったかもしれません。
そんな地元の人々との出会いも、貴重な想い出の一つです。

●異国を旅することで逆に日本のことを考える

 十六日目、景色に劇的な変化が訪れました。
それまでひたすら荒野が続いてきたのに、ある町を境に、緑の田園風景が始
まったのです。インダス川の流域に突入した証であり、子供たちが水牛と川で
戯れていました。日本では当たり前の水辺の匂いが、とてつもなくありがたい
ものに感じました。

  イスラム教国のパキスタンですが、国内には多くの仏教遺跡が点在しています。
インダス文明で有名なモエンジョダロの遺跡にも、クシャナ朝時代の仏塔が残
されていました。ここまで1年以上、キリスト教圏とイスラム教圏を旅してき
た私にとって、初めて出会う仏教の足跡でした。パキスタンの隣はインド。
長い道のりの果てに日本が近づいてきていることを実感し、静かな感慨がこみ
上げてきました。

●そして一新塾へ

  私が旅している間に、9・11やイラク戦争など様々な世界的悲劇がありました。
また帰国した私にとって衝撃だったのは、少年犯罪や詐欺事件の多発など、日本
の治安が明らかに悪くなっていることでした。迷走する世界の中で、日本人として、
自分は何ができるのだろう。そう悩んでいた私の前に現れたのが一新塾でした。

 現在私は、素敵な仲間たちに恵まれ、『「旅人天国」日本』というチームを
立ち上げ活動を始めています。旅に多くを学んだ私が、今度は旅で世界に恩返し
をしたい。日本という国の魅力を世界に発信することで、世界の多様性と素晴ら
しさを訴えたい。その第一歩だと思っています。



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