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        一新塾ニュース〜市民力で社会一新!
         【第260号】 発行日:2006年10月4日
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目次
■ 事務局長より政策レポート 
            『「道州制」が政策の表舞台に!』
                    一新塾代表理事・事務局長 森嶋伸夫
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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。

  さて、「道州制」が政策の表舞台に登場してきました。
安倍首相は、所信表明演説で「“道州制ビジョン”の策定など行政全体の
グランドデザインを描く」と表明。

この道州制、一新塾では、創設の12年前から議論し続けてきました。
ドラスティックに中央集権から地域主権へとダイナミックに転換する
  新しい国づくりの重要政策です。

しかし、一言に道州制と言っても、いろいろあります。
市町村合併の延長線上の発想での都道府県合併に留まり、中央集権は
温存される道州制。
外交・安保など国には最低限のものだけを残し、税源も立法権も出来る限り
道州へ移譲し、地域主権をドラスティックに進めようという連邦制に近い道州制。
 
道州制は、あくまでガバナンスの手法です。
大切なのは、道州制を導入後に、どんな理想の社会を実現させてたいのかという
議論が先にあることです。
  誰のための、何のための道州制であるのか、その理念、哲学をしっかり議論
する必要があります。

昨日の10月3日、安倍晋三内閣の道州制導入の段取りを示す計画案が
明らかになりました。

●今国会に提出する「新地方分権推進法案」に、国内全域を対象にした
 道州制導入の検討を盛り込む。
●成立を受け、○七年度に内閣府に有識者による推進委員会を設置。
 地方六団体や経済界からの推薦を含めた七人で構成し、権限や財源移譲
 について基本方針を政府に勧告。
●政府は勧告を受けて○八年度に推進計画をまとめ、○九年度に工程表とともに、
 関連法令をまとめて改正する地方分権一括法案を提出する。

 いよいよ動き出しそうな予感ですが、そんな状況の中、 一新塾ではどんな動きが
あるのでしょうか?

一新塾生有志で立ち上げた「道州制ドットコム」。
グーグルやヤフーで「道州制」のキーワードを入れるとトップに出てきます。
メンバーは、生活者のための道州制ビジョンを議論し、その実現のための行動として、
市民による地域づくりに挑戦し、日々、仕事の合間を縫って奮闘しています。

◎06年3月の地方制度調査会の答申に対しては、対案として生活者の視点で
 『自主自律道州制に向けての提言』を発表。
◎9月11日には新発田JCで講演。
◎24日は政策メッセでWS。
◎10月17日は狭山JCでWSの予定。
◎そして、年末〜年明けには、いよいよ待望の『市民のための道州制本』出版予定
  で、メンバーは原稿と格闘中です。


  さて、政府は、道州制導入後にどんな社会ビジョンを描いているのでしょうか?
例えば、官僚の天下り先が増えて、ミニ霞ヶ関が日本に一〇個も誕生するということに
はならないか?あるいは、これまでに累積した国の借金を地方に付け替えて責任追及を
逃れるために利用されてしまわないだろうか? 

  その辺を皆さんも、私たちと一緒にチェックしていきませんか?



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