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        一新塾ニュース今のニッポンを変えろ!
         【第278号】 発行日:2007年4月11日
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目次
■ 塾生活動レポート
  『「市民による熱海再生」というミッション 』 第18期 市来広一郎 氏

■ 第20期 説明会 『 プロデューサー力で社会を変えろ! 』(無料)

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
一新塾では受講期間中に、人生の転機を迎える方がいます。

「入塾時の名刺と卒塾時の名刺が違う方」は毎年2割以上、
転職、社会起業、NPO設立、議員立候補など、志を本当に果たせる道を見つけ、
新しいチャレンジに向かわれます。(もちろん、今の仕事を続けながら土日に
主体的市民として地域活動で活躍される方もたくさんおります。)

18期生の市来広一郎さんは、大手コンサルタント会社を脱サラ、
故郷である熱海のまちづくり活動に軸足を移して奮闘中です。

「Atami-navi」を仲間と立ち上げ、事務局長として、地域に入り込んで
頑張っています。4月22日には、一新塾の同志とともに企画してきた
ワークショップを熱海で開催いたします。その 市来さんよりメッセージです!

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■■■■           塾生活動レポート
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■■      『 「市民による熱海再生」というミッション 』
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□                      一新塾第18期   市来 広一郎


●なぜ熱海なのか

  2003年のある夜。「この町は廃墟だ。」熱海に観光に訪れた友人が言った。
海岸沿いのホテル街はもぬけの殻となった真っ暗なホテルと、瓦礫の山となっ
たホテルの跡地となっていた。1990年代後半、私が大学生の頃から、熱海の
ホテル・旅館や保養所は次々と潰れ、まちはゴーストタウンと化していた。

昭和40年代には500万人以上だった熱海の年間宿泊客数は、昨年度には290万人
にまで落ち込んでいる。そして、昭和40年代のピーク時に5万4千人いた人口も、
現在では4万1千人台と、年々減少している。あの夜に感じたやり場のない憤りは、
あの光景と共に今も自分の中に残っている。生まれ育った熱海を一度は出たものの、
熱海への想いはずっと燻っていた。

●見えてきた熱海の問題

「とにかく熱海の町を元気にしたい。」そんな思いで、一新塾に入った。
そして、熱海への想いに共感してくれた仲間とともにチームを立ち上げた。

始めは、今の熱海を肌で感じようと熱海の様々な方々と会ったり、チーム
でも熱海合宿をした。平日は仕事で関西や東京、週末は熱海という毎日だった。

現状と向き合う中で見えてきたのは、熱海への熱い想いと様々な熱海再生への
アイデアを持っているにも関わらず、複雑なしがらみの中で動こうにも動けなく
なっている人々の姿。しがらみを超えた広い視野を持ち、自らリスクをとって
行動を起こしていく人財がいないことが最大の問題ではないかと感じた。

●熱海で目指すコト

そこで、私たちチームは「まちづくりは人づくり」をキーワードに、
人が育つ環境をつくること、まち全体で人を育てる意識をつくること、そして、
まち自体も学習し、変化に対応できるまちを創っていくことを目指している。
熱海の地域教育ネットワークによる「学習するまち(Leaning City)熱海を創る! 」
というビジョンを掲げて。

そのようなビジョンの基に人と人が出会う場づくり、課題解決への活動の
支援を実施するため、まずは学校と地域の間での教育コーディネーターや、
地元企業へのインターンシップ支援などの事業プランを練っている。将来的には、
授業プログラムの開発、市民事業の支援・インキュベーション(孵化)などにも
関わっていければと思っている。

他地域の先進事例の視察や熱海市内の小中学校の教員の方々やPTAの方々や
子どもたちと意見を交わす中で、熱海における地域と学校との結びつきの強さ、
生活者の視点で地域の力が結集している学校という場の持つ潜在力を強く感じる
ようになった。また、東京から移ってきた方々など、熱海に多く在住する引退を
迎えた世代の方々の存在も大きな財産であり、そういった様々な人々が出会える
場所をつくっていくことがとても大きな意義を持つことを実感し始めている。

●熱海の変化の風

昨年9月の熱海市長選挙では誰もが予想しなかった新市長が誕生した。
しがらみのない改革意欲に溢れた市長への期待を示した市民の意思への驚きと
喜びと共に、いまこそ私たち市民が実際に動くべきときだと改めて感じた。
そんな変化の風の中で、同じ想いを共有する仲間たちと出会い、20代の若者、
団塊の世代のメンバーと共に熱海まちづくり研究会.を立ち上げた。
熱海では、この一新塾でのプロジェクトの他にも、いくつもの市民発の
プロジェクトが動き始めている。こういった市民発の取り組みにより、
熱海を元気にしていきたい。

熱海再生には様々な方々の力が必要だと思っています。
熱海を好きな方、熱海再生に興味・関心がある方など、ぜひご連絡ください。

 



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