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         一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
            【 第349号 】 発行日:2008年10月3日
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目次

■ 塾生活動レポート

      『 中東から世界へ 』
       〜シリアのパレスチナ難民キャンプで考えたこと〜

                       一新塾第22期 我妻みず穂

■ 第23期講座&説明会(無料)〜東京・沖縄で開催!

    → http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

■ 公開講座&ワークショップ

 (1)テーマ:『養豚農家で社会起業!「みやじ豚 . com」』
     講 師:宮治勇輔氏(株式会社みやじ豚代表取締役社長・一新塾OB)
     日 時:2008年月10月5日(日)13:00〜15:00
     会 場:NPO法人一新塾教室(東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F)
      → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html#1005

 (2)テーマ:『スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」』
     講 師:小澤徳太郎氏(元スウェーデン大使館員・環境問題スペシャリスト)
     日 時:2008年月10月9日(木)19:30〜21:45
     会 場:NPO法人一新塾教室(東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F)
      → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html#1009

 (3)テーマ:『社会起業家のためのIT戦略ワークショップ』
     講 師:林冬彦氏(一新塾理事・WEBプランナー)
     日 時:2008年10月11日(土)13:00〜15:00
     会 場:NPO法人一新塾教室(東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F)
      → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html#1011

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メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
先週末は名古屋、大阪、福岡と、地域で頑張っている塾生と交流を深めて
まいりましたが、沖縄でも塾生が有志で拠点をつくって、プロジェクト活動
を頑張っています。10/4には、自主的に沖縄合宿を開催します。

また、10/5には沖縄の塾生の渡嘉敷頼子さんが、東京の塾生でメンタルカウンセラー
の澤登和夫さんとコラボして、沖縄で「うつ病蔓延社会からうつ病円満社会へ
〜カウンセラーが語る予防と対策〜」とのイベントを企画されました。
そのPRのため先日、ラジオ出演されたそうです。
以下にて聴くことができますので、ぜひ、お聴きください!
http://uruma.ap.teacup.com/hitowaku/

さて、今回は第22期 我妻みず穂さんからのメッセージをお届けします。
我妻さんは、青年海外協力隊員として赴いたシリアのパレスチナ難民キャンプでの
ご経験を胸に「育てよう、理解の芽、目!」プロジェクトを立ち上げ、
7名の同志とともに、ビジョン実現に向け邁進されています。

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■■■■ 塾生活動レポート
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■■         『 中東から世界へ 』
■■■     〜シリアのパレスチナ難民キャンプで考えたこと〜
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■■■■■■□□□□□          一新塾第22期   我妻みず穂

 一新塾22期で「育てよう、理解の芽、目!」プロジェクトを立ち上げました、
我妻みず穂と申します。

  このプロジェクトは、世界の子供たちの相互理解の促進と自己の再認識をテーマ
に、まず日本とパレスチナ難民キャンプの子どもたちのアート交流を行うもので、
日本側では、バーチャルな世界に触れることの多い昨今、生の交流をすること
によって、世界の現状をよりリアル感を伴って感じてもらえること、またパレス
チナ側にとっては、普段外の世界と触れることの少ない子どもたちに、遠い日本
とのつながりを感じてもらえることなどが挙げられます。自分の外の世界と交流
することにより、自分と異質のものの存在を認めたり、自分とは何だろう、自分
の文化とは何だろう、と自己を再認識したりする心を持つことに繋がる活動を
目指しています。

●シリアのパレスチナ難民キャンプで

 私がこの問題に取り組みたいと思った背景には、短期の青年海外協力隊として
派遣されたシリアのパレスチナ難民キャンプでの経験が深く関わっています。

 シリアや中東、イスラム教について、皆さんはどんなイメージをお持ちですか?
テロリスト、イスラム過激派、危ない地域、怖い人たち、といったイメージが
あるでしょうか?アラブの人たちは、プライドが高い反面、シャイで恥ずかし
がり屋といった面を持ち、ホスピタリティ精神あふれ、人をとても温かく迎えて
くれる民族で、私も現地では、困っていると、必ず誰かが助けてくれるという
安心感のもと、毎日どうしてこんなに幸せなのだろうと感じながら生活してい
ました。パレスチナの子どもたちに元気を与えたい、と思って参加したのですが、
愛情をまっすぐに表現する現地の人たちと接して、抱えきれないほどの愛情を受け、
逆に私が元気をもらっていました。そんな幸せな日々から、私は何をすべきなのか、
と考えて出た答えが、このプロジェクトです。

 私は難民キャンプで情操教育を目的とした音楽の活動をしていたのですが、
私が接したパレスチナ難民キャンプの子どもたちは、例えばイスラエルがどの
ような歴史を持っているのか、何故今のような状況になってしまったのかを知ら
ないまま、深く、強い憎しみの心を持っています。その憎しみの心を少しでも
取り除きたいと思ったことがきっかけですが、問題はパレスチナやイスラエル
に留まらず、世界共通の問題なのではないかと、対象を世界の子どもに広げました。

 冷戦終結後も世界各地で紛争が続いています。何故、紛争はなくならないのでしょうか。
何故、憎しみあってしまうのでしょうか。私は、相手がどんな存在なのか知らない
ことや、相手を人間として認識していないことが、問題の一つと考えています。
憎しみは、何の解決にもなりません。私は、その一つの解決法として教育から
アプローチし、世界の多様性に触れることによって、憎しみではなく、プラスの
感情が生まれるようなプロジェクトを、将来的には、世界の子どもたちが相互に
交流するプログラムや、様々なテーマに特化した子どもオリンピック、サマー
キャンプなどに広げていきたいと思っています。
一新塾での取り組みは、その第一歩です。

●日本人だからこそ!

 これは、宗教的にも民族的にも外交上の立場がニュートラルな、そして和の精神
がある日本人だからこそ、為しうるものだと思います。中東で過ごした際、
そういった日本人の立場を実感する場面がいくつもありました。「和」は、
平和の和、調和の和であると同時に、和のこころ、和風など日本を示す言葉でも
あります。国際社会において日本が担うべき役割を考えるとき、こういったところ
にヒントがあるのではないでしょうか。

 自分がこうしてチームを立ち上げ、外部にも発信するようになるなど、
3、4ヶ月前には考えられなかったことで、それまでは、やりたい、と思っても、
あまりに大きな目標だったため、心のどこかに諦めに近い感情があったのが、
ある時を境に、絶対実現する、という信念に変わり、変わると同時に自分が取り
組みたかったこと(理解の芽プロジェクト)が、日に日に具体的になり、現実に
近づいているのが分かり、楽しくて仕方がありません。動き出してみると、様々
な方から応援の声をいただき、それが力となっています。たくさんの出会いに恵まれ、
今があるわけですが、今後も一つ一つの出会いを大切に、この取り組みが、世界
平和に少しでも貢献することを信じて取り組んでいきたいと思っております。

 



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