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         一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
            【 第351号 】 発行日:2008年10月10日
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目次

■ 塾生活動レポート
            『 子ども豊かに育む教育 』
        〜ギャングエイジ・シェアリング・キャンプ〜
                          第21期生 菊地真紀子

■ 第23期講座&説明会(無料)の予定〜東京・沖縄で開催!

    → http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

■ 公開講座の予定

     → http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/ev_mosikomi.html

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  メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
 
  一新塾出身の社会起業家で、福島県会津若松の東山温泉再生に奮闘中の
深田智之さんが、この度、「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー ジャパン2008」
のファイナリストに選出されました!
「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」は、優れた起業家の功績を称え表彰する
国際的な起業家表彰制で、7名のファイナリストの一人として深田さんが選ばれ
ました。深田さん、おめでとうございます!
表彰式の様子など、こちらでご覧いただけますので、ぜひクリックください。
http://www.eoy.ne.jp/news/2008/entry1008_95.html

  さて、今回は第21期生の菊地真紀子さんにメッセージをいただきました。
菊地さんは、アロマ(香り)とインテリア(空間)をマインド(心)でつなぐ
をコンセプトに起業され、活躍されています。そして、生まれ育った東京都
大田区を現場に、一市民としてのチャレンジを開始されました。

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■■■■■  塾生活動レポート
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■■■          『 子ども豊かに育む教育 』
■■■■      〜ギャングエイジ・シェアリング・キャンプ〜
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■■■■■■□               一新塾第21期   菊地真紀子

●自分の生き方を模索

  35歳のときに、形だけの株式会社を起業しました。しかし5年もすると心身とも
に疲れはてて引きこもりになり、検査の結果、肝炎を患っていました。40歳のとき
です。半年入院、退院後も半病人、何もできない自分へのもどかしさ、形ばかり
追い求めてきたことの虚しさを感じました。奇跡的に完治しましたが、一人が怖く
なり、組織に属しました。しかし、本音をいえない雰囲気、個人が尊重されない
システムに触れ、ただ収入のために働く日々が続きました。そんなとき「一新塾」
に出会いました。説明会で、妙に熱く語る人々に一種、違和感を覚えながら、
麻薬のように「自分は変われる、自分が社会を変える」というフレーズが頭から
離れませんでした。

●一新塾で新しい自分と出合う

 当初、入塾した理由は講師陣の魅力でした。現場を持って、実際に社会を変えて
きた生の声を、週1のペースで聴いているうちに自分も刺激を受けるだろう、という
受身な考え。そんな私が講義はもちろん、具体的なワークショップ、自分探しの合宿
などを通して少しずつ、変化してきました。「自ら考え、考えるだけでなく実際に
行動しなくては何も変わらない」「では何を変えていきたいのか?」と自問したとき
に、以前からライフワークにしようと決めていた「子ども豊かに育む教育」という
漠然としたテーマがあがりました。

  私は、父親代わりとして2歳から姪を育ててきました。姪の中学受験を通して
「なぜ受験をさせるのか」「豊かな子どもを育む教育とは」「学力以前に躾や自立が大切」
などなど現代の教育の疑問点を感じていました。また妹も働きながら子育てして
いましたので「女性が安心して子育てしながら働ける仕組み」や子育て家族が孤立
するのではなく、以前の日本に見られた「子どもを地域で見守る仕組み」それらを
自分でつくってみたいと思うようになったのです。

●ギャングエイジ・シェアリング・キャンプ

 これが私のチーム名です。略してGASC(ギャスク)
ギャングエイジというのは心理学用語で、小学校高学年、10〜13歳頃、親から
自立し始めて、まさにギャングのように友達と遊び、悪戯する行動を通して
社会性が育まれる年代のことです。

 私は現代の社会の歪みの原因の1つとして、「自分で考えず行動せず、全て人任せ、
人のせい」という現代人の生き方、「人間同士のコミュニケーション不足」だと考え
ます。その根本原因はギャングエイジの「自立心や社会性を身につける教育の欠如」
だと考え、まずはこの子どもたちに対して地域の中で支えるしくみをつくろうと考え
たのです。

 地域の中には様々な価値観を持つ多種多様な人たちがいます。そういう人々が
「次世代を担う子どもたちを豊かに育む」という目的のために一つになってお互い助け合い、
分け合い、協同する社会にしたいと強く願っています。子どもは社会の中で育って
いきます。今の子どもが悪い、親が悪いと言う前に、私もこんな社会を見て見ぬふり
をしてきてしまった一人として、身近な小さなことからでも行動していこうと決めて、
自分の生まれ育った大田区で現場に飛び込みました。

●大きなイベントに夢をつなげて

 地域の中で行動すると、自分のかかげるビジョンの甘さや考えの弱さを思い
知らされました。壁にぶち当たるたびに落ち込みましたが、それを支えてくれ
たのは一緒に行動するメンバーたちです。一新塾の素晴らしさはチームメンバー
がひとつになって活動するところだと思います。

 メンバー意外にも他のチームリーダーや塾生からの励ましや知恵を得て、私自身
も少しずつ進化してきたと思っています。多くの仲間が共に社会を変えようとして
いるのが励みになるのです。   

 GASCの活動を通して来年の6月に大田区の「子育て家族応援EXPO」という
大きなイベントを主催することになりました。「子育てをするなら大田区で」という
テーマを掲げ、大田区らしい子育てのあり方を、子育て家族と子育てを支援する側、
産業側の視点や教育現場の人などを巻き込んでつくりあげていこうとしています。

 イベントはひとつの過程であり、それを通して、大田地域で子育てネットワーク
をつくっていくのが目標です。その活動を通し行政にも働きかけ、しくみを整え、
大田モデルとして全国に広がり、たくさんの豊かな子どもたちが夢と希望を持って
育つこと、彼らが生き生きとした社会を作ってくことが私の夢です。




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