2011/2
/3 【一新塾ニュース】第438
塾生活動レポート『「音楽×起業×社会貢献」でチャレンジする10代を増やす!』


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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
       【 第438号 】 発行日:2011年2月3日
             http://www.isshinjuku.com
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■ 塾生活動レポート

   『「音楽×起業×社会貢献」でチャレンジする10代を増やす!』
          〜NPO法人ブラストビート〜
                   一新塾第19期【東京本科】  松浦貴昌

■【参加者募集】「第28期説明会」2011年5月29日(日)開講

(参加予約)→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html

●東 京:3月16日(水)19:30〜21:40 【定員になりました】
      3月23日(水)19:30〜21:40
      3月30日(水)19:30〜21:40
      4月 2日(土)15:00〜17:30

●大 阪 :3月26日(土)13:30〜16:00

●名古屋:3月27日(日)13:30〜16:00

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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。

昨日、「うつ蔓延社会をうつ円満社会に!」をミッションに奮闘されている
澤登和夫さん(一新塾21期・23期)のカウンセリングルームに行ってきました。
とても居心地がよく、肩の力が抜いて自然の自分が出せる雰囲気がありました。
2月2日で、(株)ありがトンを起業して2周年!
志が響きあう仲間が駆けつけて、3年目に向けての決意表明も胸に響きました。

 さて、今回は、バンドマンから起業し、途上国での数々の国際協力の活動を
積み上げる中で「これだ!」という自らのミッションと出会った松浦貴昌さん
(一新塾19期)より熱きメッセージをいただきました。

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■■■■ 塾生活動レポート
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■■   『「音楽×起業×社会貢献」でチャレンジする10代を増やす!』
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■■          〜 NPO法人ブラストビート 〜
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■■■■                   一新塾第19期本科 松浦貴昌     
■■■■■□               (NPO法人ブラストビート代表理事) 
  

私が一新塾の門を叩いたのは、2006年の終わりでした。

起業したてで、
事業に集中しなくてはいけない頃でしたが
政治についての関心も高まっていたことから
学びと仲間を得るために19期の受講を決めました。

そして、現在やっているものは・・・

と、その前に
私の少し変わった経歴をお伝えしたいと思います。

●おちこぼれバンドマンから起業へ

私は、中学校時代は落ちこぼれのいじめられっ子で、
学年が303人いたところ300位という頭の悪さでした。

その後、高校に入った16歳の時にバンドに目覚め、
一生懸命続けた結果、全国ツアーやDVD・CDリリースを経験し
少し給料も貰えるようにもなりました。

しかし、26歳の時、
父親の事業がうまくいかなくなり、
「実家が競売にかけられる」という事態になり、
ビジネスの世界に転身しようと決意します。

ビジネスの「ビ」の字もしらない私は、
大前研一のアタッカーズビジネススクールを受講し、
バンドを脱退して14ヶ月間後に、
マーケティング会社「(株)フィールビート」を起業します。

その傍らでカンボジアで絵本の読み聞かせ文化を広げる活動や
フィリピンで学校作ったり、途上国での国際協力にも目覚めました。

ただ、その頃から
「自分でしかできないことは何だろう?」
と考えるようになったのです。

●「ブラストビート」との出会い

運命は突然に来ます。

それは、
2009年7月15日、
私が風呂上がりにテレビをつけた時、

NHKのチェンジメーカーという番組で
アイルランドのロバートという
音楽プロデューサーが立ち上げた
「ブラストビート」のドキュメントをやっていたのです。

ブラストビートは、
高校生が会社をつくり、音楽イベントを開催し、
利益の25%以上を寄付するプログラムです。

その番組をみていて
私は涙が止まりませんでした。

高校時代に自分が、バンドをしながら
ライブイベントを0から立ち上げ、実施していたことを思い出し、
そして今があることを実感して
このプログラムを日本に持ってこようと決意しました。

その番組がこちらです。
http://blastbeat.jp/movies/
(2分30秒にしたものです)

●日本の「NPO法人ブラストビート」について

日本でのブラストビートの使命は、

「音楽×起業×社会貢献」で
チャレンジする10代を増やします

と言っています。

チャレンジが重要な理由は、
何か事を為す時に、
頭で考えているだけでは何も進みません。

実際に行動に移しチャレンジすることで、
はじめて物事が動きます。

そして、チャレンジは様々な経験を生み出します。

何かを達成した経験も重要ですが、
失敗して次への糧にする経験も掛け替えのないものです。

そのリアルな経験の積み重ねが、成長へと繋がると考えています。

ですので、ブラストビートではたくさんの壁の中で自分自身と向き合い、
仲間と乗り越えていく達成感を得る中で、
社会をより良くしていくマインドを育てていこう
とプログラムを設計しています。

それこそが、
10年後、20年後に起こるだろう社会問題を事前につぶし、
高齢化社会になった日本を支える我々としてのアプローチです。

●具体的なプログラム内容

プログラムには
ステップが3つあります。

1つ目は、
代表を決めて会社をつくることです。
(実際の登記はしませんが任意団体としても責任がある組織になります。)

そして、自分たちの会社が「何のため、誰のために存在するのか?」
という問いを出しながら、会社理念などをつくっていきます。

それと同時に、会社名やロゴ、社長や副社長、
マーケティングマネジャーや財務マネジャーなど、
実際の会社でも使われている役職などを決めることもできます。

また、役割についても、ブラストビートでは誰でも好きなもの、
得意なもので活躍する舞台があり、
お互いをリスペクトしあいながら進めていきます。

2つ目は、
音楽イベントを企画する作業に入ります。

お客さんを想定し、「どういうコンセプトにするのか?」
「足を運んでもらうだけの価値はあるのか?」
などなど話し合っていきながら決めていきます。

資本金については0円からスタートし、
「どんなことにお金がかかるのか?」「必要なお金を集める方法は?」
「前売りチケットを発行するか?」などや、
集客のための広報活動についても自分たちで考えて実行していきます。

ブラストビートでは、アーティストへの出演交渉や、
イベント会場の値引き交渉など難しいことにもチャレンジしていきます。

3つ目、
音楽イベントの当日も、全て自分たちで運営します。

チケットのもぎりから、
ステージの転換、照明や音響なども自分たちで演出し、
スタッフのマネージメントにも挑戦します。

そして、得られた利益の25%以上は、
自分たちで選んだNPOやNGO、慈善事業団体などに寄付します。

ですから、寄付をするために、「本当に信用のおける組織か?」
「きちんとお金を使ってくれ、報告してくれるのか?」
という点についても自分たちで調べ決定していくわけです。

●ブラストビート組織側としては何をやっているのか?

ブラストビートが団体としてやっている
主な仕事は「メンター」の派遣です。

メンターは、学生たちの会社の会議に出席し、
必要な時にアドバイスしたり、
学びや気づきをデザインすることをしています。

また、メンターは社会人ボランティアや
過去ブラストビートを経験した学生がなり、
1つのプログラムにつき、3〜4人が担当することになります。

他にもメンターは、必要であれば、
専門スキルを持ったプロフェッショナル人材と繋ぐ
コーディネーターの役割も担っています。

そこで、メンターを育成し、
高校に行ってもらう仕組みとして、
大学生や社会人にブラストビートを経験してもらっています。

ブラストビートでは、メンターしか読むことのできない
「メンター秘伝マニュアル」というものがあり、
メンター経験者が随時アップデートしていく仕組みをとっています。

●ブラストビートの成果

ブラストビートでは2010年の8月までに
5つのパイロットプログラムを
終了させました。

そこからいろいろな改善点をあげ、
本格プログラム実施へと動いております。

また、年に1回を目安に、他団体とのコラボプログラムもやっており、
2010年の4月からは国連UNHCR協会と「CampBeat」を、
2010年の10月からは、国際交流基金、韓国ノリダンと
「日韓ブラストビート」をしています。

一番気になる
実際に若者がどう変わった?
ということですが、これは百聞は一見にしかず。

高校生の変化は、個人情報の問題からお見せできませんが、
大学生については学生達自ら
ドキュメント映像をつくりました。

ぜひご覧にいただきたいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=-TO9e-GM838
(15分27秒)

●最後に・・・

我々の目標は、
一言で言ってしまえば、
「善意とおせっかいで成り立つ教育の生態系をつくる」ことです。

現在、ブラストビートでは、
社会人ボランティアと大学生ボランティアがメンターをやってくれ、
ブラストビートを実施してもらっています。

この仕組みを拡大、全国に展開することにより、
社会人も大学生も自分たちの学びを楽しみながら高校生や大学生に伝え、
その過程で自分自身も教えながら成長していきます。

また教えられたほうも新たな学びとともに、
かけがえのない繋がりができ、
それが命綱となり新たなチャレンジができるようになります。

そうやって成長した人は、
感謝の気持ちを持って、後輩を育てるようになるでしょう。

その連鎖、循環をシステムや
生態系のように作りあげるのがブラストビートです。

全国展開に向けては公立高校に広げることも不可欠ですが
外部の教育機関にさける予算があまりありません。

そこで、人々の善意やおせっかいの気持ち、
自分が成長する喜びをもとに無償で高校に行ってもらい、
学校ではできない「生きる力」「社会へ橋渡し」の教育を
広げていきたいと思っております。

そうやって税金を使わず広げることにより、
全国の340万人の高校生が「やりたい」と思ったら
ブラストビートにチャレンジできる環境になり、
学校側も基礎学習に集中できるようになり、
税金などもあまり使用しないので持続可能な教育が可能になります。

ひいては教育予算の削減と一人ひとりの成長があり、
国全体を元気にし、それが世界まで波及していくと思っております。

皆さんもできることがたくさんあります。

ぜひ、つながってください。
よろしくお願いします。


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