<東京・大阪・名古屋・仙台・通信>
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 一新塾ニュース ~今のニッポンを変えろ!
 【 696号 】 発行日:2018年12月4日
   https://www.isshinjuku.com/
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(もくじ)
■ 塾生活動レポート

『 地域の中での助け合い・支え合いが生まれる
 「みんなのいえカラフル」 』

     一新塾39期「大阪」地域科 奥 結香

■一新塾第44期(2019年5月開講)のお知らせ

■一新塾本の最新刊ご紹介
『人生と社会を変える「根っこ力」
   ~政策提言・社会起業・市民活動』

書籍の内容と購入
https://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html

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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
今回は、大分県竹田市を現場に奮闘中の奥結香さんのメッセージを お届けいたします。

 奥さんは、介護福祉士、NPO法人スタッフ、特別支援学校教諭を経て青年海外協力隊員としてマレーシアでご活躍、ご帰国後、2016年11月より一新塾第39期大阪地域科に入塾されました。
大阪での地域科講座や全国研修合宿、地域科合宿などで同志と根っこを掘り下げあい、2017年10月より地域おこし協力隊員として大分県竹田市に移住。そして、2018年10月に「みんなのいえカラフル」をオープン。地域の中での助け合い・支え合いが生まれる場をつくられています。

奥さんの志を生きる挑戦をお伝えさせていただきます。

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『地域の中での助け合い・支え合いが生まれる
「みんなのいえカラフル」』

  一新塾39期「大阪」地域科  奥 結香
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●差別が起きるのはお互いを知る機会がないから

 10年前、20歳になる前の頃、私は介護福祉士になるための専門学校に通っていました。
その時の実習で、初めて重度知的・身体障がいのある方に出会った時は非常に衝撃的で、食事も排泄も入浴も介助、1人では移動もできない方々を目の前にして、「生きる意味とは」と考えてしまう自分がいました。自分自身の差別心に気が付いた瞬間でした。

 ですが、その方たちと関わるうちに、一緒に居るだけで居心地が良いと感じるようになり「なぜ、何もできない人達なのに、こんなに魅力があるのだろう」と不思議でたまらなくなりました。その後、その施設に就職。彼らと共に過ごす中で、彼らが「差別」の目を向けられやすい存在であることに気が付きました。

 差別をなくしたい。
そのためにはお互いを知る機会がないといけない・・・
でも、どうやって?…
福祉を変えたい!そんな想いを抱きはじめました。

 当時、経験も知識も何もなかった私は、「10年間は様々な福祉の現場で働く」と決め、まずは通信制大学で教員免許を取得。自閉症関連のNPO法人、特別支援学校教諭として勤務、青年海外協力隊としてマレーシアにて活動をしました。

 そのように様々な体験をして過ごした10年間で出た答えは「差別が起きるのはお互いを知る機会がないから」。

 それと同時に気が付いたのは「地域の繋がりの大切さ」でした。

●みんなのいえカラフル

 大分市内から1時間。人口約2万2千人、高齢化率45%の大分県竹田市に地域おこし協力隊として移住した理由は、人とすれ違う時は「こんにちは」と言い合うような温かい町だということに感動し、この町で、差別のない助け合いがうまれる地域を目指したいと思ったからです。

 そして移住してから4か月後に私と同じ想いを持つ地域の方々との出会いがあり、場所の提供や運営サポートをしていただくことが決定。2018年10月に地域コミュニティ「みんなのいえカラフル」がオープンしました。

 近所のおばあちゃんの家に遊びに行くように気軽に立ち寄れる場所として、また、家でもなく学校や職場でもない第三の居場所としてオープンしてからは1カ月で226名、11月が369名の方が訪れてくださいました。

 みんなのいえ「カラフル」では、毎週木曜・土曜は「世代間交流」として、集まった方達で昼食づくりをして食べます。地域の方が差し入れや野菜やお米を寄付してくださる関係で、1回200円でも赤字にならずに済んでいます。

 また、発達がゆっくりなお子さんのための教室、一時預かり等も行っています。通常は、フリースペースとして地域の方が訪れます。その中には、これまでの福祉からこぼれ落ちてしまった方や困りごとを抱えている地域の方もいます。
地域の赤ちゃんからご高齢の方、障がいのある方、会社を経営されている方や観光客など様々な方が訪れるカラフルですが、カラフルの中に入れば、年代や障害の有無、立場は関係ありません。

・できる人ができることをする
・できないことは人に頼む
・わからないことは教えてもらう。

ただただ、それだけだと感じることが増えました。

 ただし、「福祉の場所」になってしまうと、その時点で“あそこは福祉の対象者が行く場所”だと避ける方がでてきてしまいます。そうなると、地域の中での助け合い・支え合いが生まれにくくなってしまうと考えているため、まずは、福祉に対する心理的距離を無くすことを目標に活動を続けていき、温かい地域をつくっていきたいと思っています。

●一新塾で自分の過去と向き合う

 一新塾では、6つの箱を通して、とことん自分の過去と向き合いました。
現状を見つめたり、どんな未来を描くかを考えていく際に「なぜ、あなたがそれをしなければいけないのか?」というような問いの答えを何度も考えました。

 実は、私自身、虐待のある家庭に育ったり10年間もの摂食障害に悩まされた経験もあり、孤独を感じながらも強い自分を演じていた時期がありました。
その時の存在価値は「人よりできる事」「他者にすごいと言われること」でした。だから人に弱さを見せることができない・・・。
今振り返ると苦しかったのだと思います。

 人の生きる意味は、「できる」「できない」ではありません。
ですが、経済中心の日本社会の中にいると、「できない」ことが多いとダメな人間であるというレッテルを貼られ、その結果生きる意味を感じることができない方が多いです。

 一見、満たされたように見える人々であっても「できなくなったら生きていても意味がない」という潜在意識の中生活している方が多いよう思います。

 かつての私がまさにその状態だったのですが、どん底に陥った時に助けてくれた人たちがいたおかげで今があり、心から幸せを感じる毎日です。
そんな経験をした私だからこそできることがあると信じ、社会への恩返しができるよう行動していくつもりです。

 6つの箱(一新塾独自の問題解決フレームワーク)を使うことで、自分の「過去」とこれから目指す「未来」が強く結びついたことで、今後もぶれることなく進んでいくことができると思っています。

●自分の想いを堂々と発信

 それともう一つ。一新塾に入ったことで、自分の想いを堂々と発信することができるようになりました。熱い夢や想いを他者に伝えることは恥ずかしいという思いがありましたが、一新塾に在籍している間はそのような気持ちが全くなくなりました。

 一新塾には熱い想いを持っている方、どうにかしたいときっかけを求めて入塾された方が多くおり、自分の想いや考えを他者に伝える場面が頻繁にあります。
自分がしたいことを恥ずかしがらずに発表することに慣れていたおかげで、地域に入った時に「私は地域の方の居場所づくりをしたい!」と理由も添えてお伝えすることができました。それが周囲の協力を得ることに繋がったと思っています。

 まだまだスタートしたばかりです。
一人一人の方と丁寧に寄り添うことを大切にしながら、家庭環境が悪くても金銭的に裕福でなくても、障がいの有無や立場に関わらず、誰でも安心して“そのままの自分”や弱さを出すことができ“ほっ”とできる居場所を目指そうと思います。


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一新塾 第44期(2019年5月開講)のお知らせ

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次回一新塾第44期は2019年5月開講です。

「一新塾 体験セミナー&説明会」は2019年3月よりスタートします。1月よりご予約をホームページで受付させていただく予定です。
https://www.isshinjuku.com/

日程が決まりましたら「一新塾ニュース」にてご連絡させていただきますので、ぜひとも、ご参加ください。

「一新塾ニュース」では、一新塾生が社会変革に向けて志を生きる姿勢を引き続きご紹介させていただきますので、今後も、ぜひ、ご期待ください!

また、一新塾Facebookページ・twitterでも、日々、メッセージを発信しておりますのでご覧いただければ嬉しいです。
Facebook: http://www.facebook.com/isshinjuku
twitter : https://twitter.com/npo_isshinjuku

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 一新塾本の最新刊
 『人生と社会を変える「根っこ力」
  政策提言・社会起業・市民活動』

  45人の志を生きる人生と社会変革事例
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昨年、一新塾23年の知恵を書籍として出版いたしました。
「誰もが志を生きるガイドブック」です。

本書では、新しい時代を拓く鍵である『根っこ力』に迫ります。
自らの「根っこ」に根差して、社会創造に挑んでいったときに、何が起こるのか。

社会変革者の先駆者の実践が、次に続く方にどのように伝承され、人生にどのような化学変化が起こり、どのような社会変革の行動が生まれてきたのか。

あらゆるバックグラウンドの一人ひとりが、市民として志を生きるチャレンジに挑んだ実践例を通じて、その計り知れない可能性を感じていただきたいと思います 。

時代の転換点、これまでの敷かれたレールは崩れ、社会のあり方も人間の生き方も問われ直すこのタイミングで、この本によって、あなたも志を生きる挑戦に一歩踏み出していただきたいと思います。

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『人生と社会を変える「根っこ力」
政策提言・社会起業・市民活動』 (一藝社)

       NPO法人一新塾/森嶋伸夫 (編著)
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こちらからご購入いただけます。

(1)アマゾン 
https://www.amazon.co.jp/dp/4863591306/

(2)一藝社 
http://www.ichigeisha.co.jp/

(3)一新塾 
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html

【目次】

はじめに

■第1章 志を生きる方程式
 一新塾代表理事・事務局長 森嶋伸夫

1 伝承される市民の知恵  
2 志を育む場はこうして生まれた!  
3 すべての人が志を生きるための道  

■第2章 志を生きるロールモデル 講師陣

一新塾代表理事・環境総合研究所顧問・東京都市大学名誉教授
青山貞一  
「ミッション、パッション、アクション、『闘うシンクタンク』」  

元三重県知事・早稲田大学マニフェスト研究所顧問
北川正恭 「生活者起点で一点突破、全面展開」  

(株)日本総合研究所 調査部 主席研究員
藻谷浩介 「里山資本主義で描く日本の未来」  

NPO法人アサザ基金代表理事
飯島 博
「霞ヶ浦再生に向けて28万人の市民が参加したアサザ・プロジェクト」

非電化工房主宰・日本大学工学部教授 
藤村靖之 「地方でいいことで愉しく稼ぐローカルアントレプレナー」

評論家・JET日本語学校 名誉理事長
金 美齢 「日本と台湾の懸け橋でありたい」

社会活動家・法政大学現代福祉学部教授
湯浅 誠 「貧困の現場から見える日本社会」  

NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表
清水康之「誰も自殺に追い込まれることのない社会」 

元三鷹市立第四小学校長・元三鷹市教育長・東京家政大学特任教授
貝ノ瀬滋 「地域と学校をつなぐ、コミュニティ・スクール」  

一新塾理事・山梨県立大学名誉教授
前澤哲爾 「日本にフィルム・コミッションをつくる」  

★一新塾の講師のすべての皆様に感謝を込めて(1994年~2017年) 

■第3章
すべての人は志を生きられる 一新塾卒業生  

1 まちづくり ............................

グッドモーニング仙川!プロジェクト代表
児島秀樹 『誰もが自分の街のキャスト(出演者)になれるまち』 

「渋谷のラジオ」ファウンダー・チーフプロデューサー・「渋谷みつばちプロジェクト」代表
佐藤 勝 『市民・企業・行政が本音で協働できる情報プラットホーム「渋谷のラジオ」』 

ペットシッター・ペットホテル「ニャンワンクラブ」代表
菊池信恵
『「るーぷる仙台」に手を振ろう~受容する街をめざして』  

「旅宿 コットンクラブ」ペンション経営
早野慎哉
『地元、阿蘇の「阿蘇らしさ」を後世に残すために』  

2 商店街 ...................................

NPO法人atamista 代表理事・株式会社machimori 代表取締役
市来広一郎
『100年後も豊かな暮らしができる熱海をつくる』  

合同会社VALN代表社員・NPO 法人ワップフィルム事務局長
菊地真紀子
『商店街を舞台にした、多様な人が集う居場所づくり』  

3 観光・旅館 ..............................

株式会社たびえもん代表取締役
木舟周作
『旅育を提唱する「たびえもん」の挑戦  

(株)くつろぎ宿代表取締役社長・(株)せせらぎ宿代表取締役社長
深田智之
『事業を再生させ、地域を再生させる!~会津東山温泉の三旅館の同時再生』

4 子育て・女性 ..............................

NPO法人マザーリンク・ジャパン代表
寝占理絵
『災地支援で知った「母子家庭の貧困」や「子どもの貧困」』 

NPO法人大阪子どもの貧困アクショングループ(CPAD)代表
徳丸ゆき子
『子どもの貧困を解決するシングルマザー100人調査を起点に』 

NPO法人病児保育を作る会代表理事
賀川祐二
『安心して預けられる病児保育を当たり前のサービスへ』  

5 文化 ................................................. 

株式会社Culture Generation Japan 代表取締役
堀田卓哉
『日本文化の継承と世界への発信』  

映画監督・執筆業
野田香里
『異なる価値観や違った文化が触れ合うことで、人は元気になる、社会は進化する』

6 農業 .................................................

(株)みやじ豚 代表・NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事
宮治勇輔
『一次産業を「かっこよくて、感動があって、稼げる」3K産業に』 

株式会社MITU代表
佐藤好宣
『ソーシャル・ファームバレーせんだいプロジェクト』  

7 福祉 .................................................

一般社団法人happy choice 代表理事
白根邦子
『すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ~障害者の施設製品を社会へ』

NPO法人両育わーるどファウンダー・feese運営責任者
重光喬之
『知的・発達障害児と関わる人がともに学び合う、「両育」のある社会へ』

8 介護 .................................................

オムソーリ・プロジェクト代表
齋藤 哲
『認知症から家族を守る、分かち合い社会の実現』 

株式会社スタイリッシュハウス代表取締役
佐藤秀雄
『絶対やりたくないと思っていたことが生きるテーマに』  

NPO法人 生き活き元気塾 代表理事・塾長
本多慶吉
『介護予防体操で、高齢社会に挑む』  

9 医療 .................................................

生きがい訪問診療所 院長
木暮 裕
『自分で居場所や治療方針を選択できる医療』 

株式会社ペイシェントフッド代表取締役
宿野部武志
『腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのために』

医療法人社団鉄祐会理事長
武藤真祐 『在宅医療の現場から高齢先進国モデルをつくる』 

10 グローバル .................................................

株式会社レアジョブ創設者 
加藤智久
『世界中の人々が国境や言語の壁を越えて活躍できる社会』  

NPO法人未来をつかむスタディーズ代表理事
河内智之
『誰もが自分らしく生きられる世の中へ』  

11 教育 .................................................

うらやす子ども起業塾 運営委員長
峰松めぐみ
『うらやす子ども起業塾~失敗を恐れず Let's challenge』  

谷町キッズポップフィルハーモニー楽団設立・応援団長
北原さとみ
『「谷町キッズポップフィルハーモニー楽団」立ち上げ』  

La CLo 代表・NPO法人親育ネットワーク代表理事
黒田忠晃
『総合共育で夢や目標を持てる人を育みたい~仮説から確信へ』

12 政治 .................................................

千葉市長
熊谷俊人 「日本変革に向けて地方分権のモデルを千葉で創る」 

宇部市長
久保田后子
 「暮らして良し!働いて良し!わがまち創生チャレンジ!
  山口県内で、初の女性市長」

上峰町長
武広勇平  「オンリーワンのモデルを目指す」  

金沢市長
山野之義 「自立した市民が新しい金沢を拓く」 

柏市長
秋山浩保  「主体的市民の輪を広げよう」  

豊明市長
小浮正典 「壁のない豊明市を市民一丸で実現する」  

枚方市長
伏見 隆  「未来への投資~ 20年後の枚方のために」  

■第4章 「根っこ力」の育み方 
 一新塾代表理事・事務局長 森嶋伸夫

1 一新塾の根っこ力を育むプログラム  
2 誰もが志を生きるマネジメント  
3 一新塾を支えてくれる、志を生きる同志からのメッセージ 

あとがき  

プロフィール   NPO法人一新塾  森嶋伸夫  

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【一新塾のプログラム「政策提言」「社会起業」「市民活動」】
東京本科:
https://www.isshinjuku.com/curriculum/tokyo.html
大阪地域科: https://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
名古屋地域科 : https://www.isshinjuku.com/curriculum/osaka_nagoya.html
仙台地域科: https://www.isshinjuku.com/curriculum/sendai.html
通信科:
https://www.isshinjuku.com/curriculum/content.html

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