塾生の声 体験談

一新塾卒塾生の体験談とメッセージ

早野慎哉(「旅宿コットンクラブ」ペンション経営・阿蘇のローカルガイドツアー・一新塾27期卒塾生)

早野慎哉 氏

「ゲストハウスコットンクラブコテージ」経営
南阿蘇のローカルガイドツアー
「酒粕ガールズ」プロデュース
小学校で阿蘇の環境教育授業
一新塾27期卒塾生

◎入塾前は会社員
→阿蘇のゲストハウス経営・ローカルガイドツアー・環境教育・「酒粕ガールズ」等まちづくりで起業


「地元、阿蘇の『阿蘇らしさ』を後世に残すために」


私の両親は1986年に脱サラし、福岡県から熊本県の阿蘇に移り、ペンションを始めました。当時4歳だった私は、「なぜ旅行者がこんな何もない田舎にわざわざ来るのか?」わかりませんでした。母は「自然豊かな場所であなたを育てたいと思って来たのよ。」と言っていました。

私の生活環境は変わり、常に阿蘇の山々に囲まれ1時間歩いて木造の小学校に通い、帰りはランドセルを道端に置いて山で木登りや草原で虫や小動物を追いかけたりして遊ぶようになりました。大学進学をきっかけに東京へ。卒業後は建築関係の仕事につき、その後30歳で仕事を辞めて阿蘇に戻るまで10年間東京で生活しました。

2010年に一新塾に入塾した時は、仕事で建築の設計をしていて、毎日電車に乗っている時や残業続きの生活の中で「自分はこのままでいいのかな。自分は何をやりたいんだろう?」と思う日々でした。一新塾で自分の根っこを掘っていた時に「地元の阿蘇の自然」が自分の原体験として残っていることに気がつきました。

東京本科のプログラムで自分の描いたプランを仲間と一緒に試してみるというプログラムがあったので、「阿蘇のまちづくり」をテーマにプロジェクトプランをプレゼンし、一緒に阿蘇ののことを考えてくれる仲間を得ることができました。会社勤めをしながら阿蘇に帰る日を増やして、地元でどんな活動ができるか、思いを巡らせました。地域資源とこども、両親のペンションの活用、阿蘇の自然を体験してもらうローカルガイドツアー、高森町全体で取り組めることなどアイディアはどんどん広がりました。

入塾して半年もしない時、東日本大震災が起こりました。卒塾後に会社を辞め、軽トラで東北をまわりながらすぐに駆けつけられなかった悔いと共にボランティアをしながら29歳で阿蘇(高森町)に帰りました。地元に帰ってからは、ペンション経営をしながら地域活性化の活動に邁進。地元の酒蔵の酒粕を使った料理イベント「酒粕さんぽ」「酒粕ガールズ」のプロデュース、小中学校での「民話の読み聞かせ」、草原や森の中を親子で歩く「こびととおさんぽ」、「阿蘇ローカルガイドツアー」「山菜ツアー」「わらカフェ」「あか牛BBQ」など。

そんな活動が順調に進み出した2016年、熊本地震が起きました。阿蘇大橋は崩落、私が住む南阿蘇の高森町への大切な交通手段がなくなりました。高森町にはペンションが多く、観光で生計をたてている人が多かったので大打撃でした。ですが、それまで行っていた「まちづくり」の活動で色んな方とつながっていたので、地域の方々と再度コミュニティの絆を再構築してできることをやってゆきました。東北でのボランティア体験も活かされました。

2026年、地元の阿蘇で自分ができる事をやってゆく中で見つけたのが「ガイド」という仕事です。両親が行っていたペンションの土地に、1日1組限定の「ゲストハウスコットンクラブコテージ」をつくりオーダーメイドの旅のガイドをしています。今では外国のお客様も多く、阿蘇の自然体験を楽しんでいただいています。地元で育った私が話せることを観光で来たお客様に話すことによってお客様が歓んでくださる。それは自分にとってすごく「天職」だと思っています。小学校でこどもたちに阿蘇の自然についてお話しする機会もいただいてます。小さい頃に阿蘇の自然や歴史について知ることが本当に大切なことだと思っています。

阿蘇は日本一広い草原が広がっていて千年以上続く草原文化があります。今その草原が人口減少や高齢化によって農業をする人が減り草原の維持が難しくなってきています。草原がなくなると生態系が崩れます。危機感を抱きながら「草原の維持」のためにできる事を探しています。とはいえ阿蘇での活動は地元のことなので楽しいです。地元のことなので苦労ではありません。

皆さんも根っこが見つかると、これからの人生が楽しくなるかと思いますので、ぜひ、一新塾で根っこを見つけてください。

私が一新塾で2011年にたてたプラン(6つの箱)や行ったプレゼンテーションが、時を経て現実になっているのを実感しています。一新塾で学びながら仲間と描いた未来、発見した根っこは、きっとカタチになります。当時一緒に学んだ仲間たちは今もつながっていて、それぞれの志を根っこ力で存分に生きています。もやもやの中から必ず未来を取り出せることを信じて、一新塾で希望の未来を描いてください。

早野慎哉(ゲストハウスコットンクラブコテージ経営)

ゲストハウスコットンクラブコテージ(南阿蘇
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