塾生の声

一新塾卒塾生からのメッセージ

乗藤紘吏 氏

フィッシュ・アンド・プラネット(株)代表取締役
一新塾44・46・48期

◎入塾前は越境ECの会社を起業
→地球環境を保全する会社を起業


「次の世代に持続可能な漁業・養殖業と豊かな海の環境を残す」

私は岡山で父親の環境事業を見て育ちました。
大学とアメリカの大学院で環境経済・政策を研究し、環境問題の解決におけるビジネスセクターの役割に興味を持ち、将来ビジネスを通じて環境問題を解決する活動をしたいと考えていました。

就職はビジネスの経験を積むために、証券会社の投資銀行部門(東京とニューヨーク)で10年働き、日本企業が海外企業を買収するクロスボーダーM&A案件のアドバイザリー業務を行いました。
その後、2016年に元同僚と越境EC(電子商取引)の会社を起業し、日本ならではの商品を海外に売る事業を軌道に乗せました。

2018年には妻の家業で、江戸時代に鮮魚屋として創業し、その後天ぷら屋を営んできた老舗天ぷら屋「銀座大新」の七代目として取締役にもなりました。

そんな時に、一新塾の説明会に参加し、「自分は事業のビジョンは考えているけれど一市民として乗藤紘吏の志についてはほとんど考えていない」と気が付きました。

一新塾では「理想の社会ビジョン」「自分でなければならない理由」を掘り下げるワークを基に「自分のミッションでプロジェクトを立ち上げる」経験もしました。

在塾中に子どもが生まれたこともあり、やはり「環境」に立ち返り、「持続可能な漁業・養殖業への移行を加速させる事業」を始めることにたどり着きました。

2022年に「フィッシュ・アンド・プラネット(株)」の会社を立ち上げ、石巻市のワカメ・昆布の養殖を行う若手生産者グループと共に日本初のワカメ・コンブでのASC-MSC海藻(藻類)認証(環境的に持続可能で社会的に責任ある藻類の養殖及び天然資源採取を対象とする国際認証)を取得しました(2022年11月)。

日本国内の漁業の衰退、過剰な漁獲や気候変動による世界的な水産資源の枯渇と海の環境の悪化が深刻化している社会の現状に対して、持続可能な漁業・養殖業を推進し、水産資源と海を含めた地球環境を保全するという社会ビジョンを実現してゆきたいと思います。

この取り組みは、長年天ぷら屋を営んできた「銀座大新」の食材が海の幸であったことともつながっていて、自分の育った岡山の父の環境事業ともつながっています。
次の世代の子どもたちや孫たちに持続可能な漁業・養殖業と豊かな海の環境を残すために、私のできることをやってゆきたいと思います。

乗藤紘吏(フィッシュ・アンド・プラネット(株)代表取締役)


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