塾生の声

一新塾卒塾生からのメッセージ

佐久間香里 氏

特定非営利活動法人かおり福祉会 代表理事
一新塾49期卒塾

◎入塾前は、
アナウンサーを経て、福祉施設勤務
→ 女性向け就労支援事業所「工房もものたね」を開所


「福島県で女性向け就労支援「工房もものたね」」


私は大学卒業後、縁あって福島県でアナウンサーとして2年半働いたのち、東京でフリーアナウンサーとして10年間活動していました。

地方局で経験を積ませてもらった後、フリーアナウンサーとして働きながら、休日は介護のアルバイトや障がい者スポーツ等ボランティアをひそやかに続けていました。
NPOや福祉の勉強をもっとしたいと思い、大学院にも入学しました。

福祉にこだわってきた理由は、大学3年生の時の体験です。父が脳溢血で半身不随となりました。
大変な状況でしたが、寝たきりの父が仕事復帰するまで努力し続ける様子は、私にとって尊敬できる、かっこいい父の姿でした。
バラバラだった家族が一致団結するきっかけともなりました。障がいを持つことは、その人や家族の本質が見えるチャンスでもあると感じられました。
この経験は、私の人生の第一のターニングポイントであり、原点です。それからは、福祉は私にとってなくてはならない大切なものとなりました。

第二のターニングポイントは東日本大震災です。「なぜ自分は生きているのか?」悩み、今行動を起こさないと一生後悔すると思いました。

アナウンサーから転職し障がい者福祉の現場で働く中で、女性としての尊厳を傷つけられた経験のある方が多いことを知り、女性向けの施設の必要性を強く感じました。

また、女性障がい者の平均年収は男性障がい者の半分程度(100万弱)しかなく、育児や出産などを理由に採用を敬遠される等、働く上での困難も大変深刻な状況であることが分かりました。
「障がいを抱える女性が安心できる環境で、やりがいを持って働けるよう支援したい!」と思うようになりました。

2021年11月に一新塾に入塾。NPO法人の立ち上げ方法を学びながら、事業プランを進めてゆきました。
2022年9月に障がいを抱える女性支援の「特定非営利活動法人かおり福祉会」を設立。
そして、2023年2月には、女性向け就労支援事業所「工房もものたね」を開所することができました。

工房では、福島県産にこだわった農産物を原材料に、小麦粉・卵・乳製品・白砂糖不使用の無添加ヴィーガンお菓子やジャムの製造・販売をしています。
法人ビジョンの1つ「農福連携が地域の活力となり、地球環境にやさしく、安心で豊かに暮らせる、持続可能な地域社会。」を体現した製品としてブランド化する予定です。

これから、製品の幅を増やして、様々なことに挑戦し、皆様と共に歩んでゆきたいと思います。


佐久間香里(特定非営利活動法人かおり福祉会 代表理事)


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