塾生の声

一新塾卒塾生からのメッセージ

白根 邦子 氏
一般社団法人happy choice代表
就職継続B型事業所「ハッピーワーク松戸」
「戸定そば 幸」 運営
一新塾30・32・34期卒塾
一新塾OG講師

◎入塾前、障害者施設に勤務
  → 障害者施設の商品を加工販売する会社を設立後、「戸定そば 幸」と就労継続支援B型事業所立ち上げ


「すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ」

障害者施設で働きながら、障害者は社会の中では「生産性がない人たち」と思われていることに矛盾を感じていました。
「自分ができることは?」自問自答の中、一新塾へ入塾し、共感してくれた仲間とプロジェクトを立ち上げました。

「すべての人間の価値がお互いに認められる社会へ」というビジョンを掲げて、2013年法人を設立しました。障害者が作る製品を社会へ普及させるため、開発、流通、販売を行い、「日本酒造り」に挑戦し、2016年2月に、無農薬の酒米を障害者に作っていただき「幸sachi」が完成。

現在は、「石臼挽きそば 幸」(日本酒「幸」と手打ち蕎麦のお店)と就職継続B型事業所「ハッピーワーク松戸」を運営中です。
皆さんも、自分でしかできない社会での役割があるので、ぜひ、挑戦してください。


私は一新塾でチームをつくり団体を立ち上げる前は、障害が重く、企業では働くことが難しい人たちの作業、そして生活面、医療面のケアを行い、サポートする立場として、障がい者施設で勤務していました。そこで出会った利用者さん(施設に通っている障がい者)の母親が「障がい者の中でも、企業で働ける子は『できる障がい者』、施設にいる人は『できない障がい者』と思われていますよね。うちの子は出来ない障がい者でしょうか?」と言いました。

自分の子どもが外で働けないことを嘆き、施設に通うことは生産性のない「できない障がい者」と社会から見られてしまうと思っていたのです。「決してそんなことはない!」そう強く母親に言いました。なぜなら、以前、私は彼らの存在に救われたからです。

高校3年生の時、私は真面目に勉学に励むことに疲れ、不登校、引きこもりになってしまったのです。大学受験を控え、「学校に行かなければ」と思えば思うほど、家から出られなくなりました。そんな私を見かねた母が、こう言いました。「ちょっとは外に出なさい。近くにある障害者施設でボランティアを募集していたよ」と、そこは重度の障がい者施設でした。

ボランティアをする中で、「ここにいる障がい者の存在価値は?社会での役割は?」私は疑問に思っていました。ある時、障害のある人たちが「引きこもり」の私を外に出してくれた、ということに気が付き、ハッとしました。障害がある人たちに「何かをやってあげよう」と思っていたのに、逆に私が「救われて」いたのです。不登校になり、社会のレールを外れて、絶望の淵にいた私を救ってくれた人たちを、心の底から「社会での役割」を持っている人たちだと思ったのです。そして私は、障害者福祉を学び、施設で働き始めました。

社会で障がい者がもっと活躍することができたら、、、明確な方法がわからず、モヤモヤした気持ちで一新塾に入塾しました。

一新塾で、私が漠然とやりたいこと、解決したい社会の課題を話すと、それに賛同して「一緒にやろう!」と言ってくれた4人のメンバーとの出会いがありました。そしてこのメンバーと共に、自分が本当にやりたいこと、やるべきこと、自分しか出来ないことを、掘り下げ、志を確信していきました。
そして、「しあわせ」は自分で「選ぶ」との思いを込めて、一般社団法人happy choice を設立しました。

白根邦子(一般社団法人happy choice代表・就職継続B型事業所「ハッピーワーク松戸」・戸定そば 幸)


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